【第3試合 UMAバトルロワイヤル 時間無制限勝ち抜け・敗者宇宙人マッチ】
<出場選手>志賀賢太郎、ウルトラセブン、河童小僧、デスワーム(♀)、ゴム人間、ビッグフット、雪男
「UMAたちに殺し合いをしてもらいます!」の前口上とともに始まったこの“バトルロワイヤル”、ルールがこれまたイイ具合に胡散臭さ爆発。通常のバトルロイヤルとは別に、勝った選手から順に退場していく“負け残り罰ゲーム形式”。そして、負け残りとなった弱者には、以下のようなペナルティが化せられる。
一、UMA軍の誰かが負けたら、参謀のハル・ミヤコ女史が注射によって宇宙人にされる。
二、M78星雲生まれのウルトラセブン以外の選手が負けたら、注射によってこれまた宇宙人にされる。
三、志賀賢太郎が負けたら、以降パンチパーマ禁止。
という奇々怪々なルールが敷かれ、UMAレスラーたちがリング上に一堂に会するが、その異様な光景を、レモンハイがイイ塩梅に回ってきた新宿FACEの観客一同は、歓声と爆笑で歓迎する。
そしてゴングが鳴り、いろいろな意味で人智を超えた怪物たちの、肉弾相打つ(?)狂宴がスタート。
UMA勢の中で、特に目を引いた動きを見せたのがデスワーム(♀。団体お手製のカード表を見る限り「デスワーム」のあとにいちいち「♀」を付けるのが正しい表記らしい)。実は女子レスラーだったという驚愕の事実は、Iジャファンにすでに広く知れ渡っているが、デスワームは内股で相手を怖がるなど、試合中に乙女チックなムーブを連発。巨大ミミズが会場のあちこちから「かわいい!」という声援を浴びる珍現象を巻き起こした(このデスワーム、初登場時には“殺人巨大毒ミミズ”というフレコミだった気がするが…。まあいいか)。
試合はあれよあれよという間に敗者が絞られ、最後は志賀とゴム人間が負け残りを懸けて闘う展開に。
そして最後の敗者を決める局面にて、この日の特別レフェリーが登場することとなった。
その名は「宇宙人アサター」。…えっ、アサ…ターですと!?
そして場内が暗転して現れたのは、映画『アバター』ばりに全身を青色に染めた、浅野金六・Iジャ社長にそっくりな謎の生物…彼が宇宙人アサターだ!!
浅野社長にそっくりゆえか、なぜかIジャ(人間界)の灯を守ることに燃えている(ように見える)アサターは、志賀がフォールされると超スローカウントで、彼をバックアップする(すかさず「阿部四郎かよ!」という野次が)。そしてゴム人間がフォールされた途端、アサターは超高速3カウントで強引に試合を終了させ、ゴム人間=UMA軍の負け残りが決定した。
しかし、そこに「ジャストアモーメント!」と、猛然と異議を唱えたのが、罰として宇宙人にされるハズのハル・ミヤコ女史。「宇宙人はもう一人いるでしょ?」と、なんとアサターに試合を強要! 特別立会人のUMA研究家・山口敏太郎氏も「彼をUMAと認定します!」と宣言。そしてレフェリーはハル・ミヤコ女史自らが務め、急遽アサターvs.ゴム人間がマッチメイクされることに。急造レフェリーのハル・ミヤコ女史は案の定、超ゴム人間寄りの超不公平なレフェリングを展開。ゴム人間が急所打ちからアサターを丸め込むと、予想通りの(?)超高速3カウントで試合を集結。強引にUMA軍の負けをチャラにして、「この新宿はUMA軍が乗っ取ったわよ!! おーっほっほっほっほ…」と高笑いしながら消えていった。
残されたアサターがマイクを掴むが、「え〜本日は…」と、普段の浅野社長そのまんまな喋りに、この日一番の大爆笑が発生! 特別立会人・山口敏太郎氏も、笑いすぎで目に涙を浮かべながら、「いやあ〜一生懸命に働くという姿勢に、人間もUMAも関係ありませんね」と感心しきりの様子だった。
試合後の休憩時間中も、真っ青な姿のまま物販コーナーに立ち、記念写真にも気さくに応じていたアサター。観客は皆、その底抜けの人間力…いや、宇宙人力に、爆笑しながらも感銘を受けたに違いない?
○ゴム人間(15分40秒 体固め)●宇宙人アサター ※急所打ち
(山口敏太郎事務所)
参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou