京セラドーム内でもショップや飲食ブースで「黒」を意識したグッズ、飲食物が販売されている。さらにプレスサロンのカレーもこの日は黒いハヤシライスを提供する徹底ぶりだ。
選手に話を聞いてみると、“マッチョマン”吉田正尚は「カッコいい!打ちますよ!」とモチベーションが上がっている様子。3日に先発予定の“神童”山本由伸も「新しいユニフォームはすごく楽しみ。黒は好きな色だしカッコいい」と今年のユニフォームを気に入っているようだ。また2015年のルーキーイヤーからさまざまユニフォームを着てきた山崎福也は「一番インパクトがあったのはチェック(オリ姫ユニフォーム)でしたけど、今回は黒で『キリッ』としてて、着るのが楽しみ」と語っている。
選手の評判がこれだけいいのだからファンの反応も悪いわけがない。2日の正午にオンラインで販売開始された関連グッズは次々と完売し、京セラドームの公式グッズショップも平日にもかかわらず商品を買い求める人だかりができていた。
球団関係者は「初めての色ということで、いくつかの候補の中から黒を選びました。今年は球場内を明るくしたいというテーマもあるので、暗いというより、強く見えて闘争心あふれるイメージにしました。(パンツのバファローズポンタも白黒だが)スポンサーさんにも協力していただいて、細かいところまでこだわっています」と今回のユニフォームを採用した理由を語ってくれた。
過去の夏の陣のカードとユニフォームのカラー、柄は次の通り。
『Bs大坂夏の陣』
▽2009年 対千葉ロッテ(京セラ)赤 1勝2敗
2010年 対福岡ソフトバンク(同)赤 0勝3敗
▽2011年 対福岡ソフトバンク(同)リベンジレッド3勝0敗
▽2012年 対千葉ロッテ(同)レジェンドレッド 1勝1敗1分け
▽2013年 対埼玉西武(同)シャイニングレッド 1勝2敗
『Bs夏の陣』
▽2014年 対埼玉西武、対千葉ロッテ(京セラ、ほっともっとフィールド神戸)ストリームブルー 1勝4敗
▽2015年 対ソフトバンク、対東北楽天、対千葉ロッテ(同、同)地球柄 1勝4敗
▽2016年 対北海道日本ハム、対埼玉西武(京セラ)宇宙柄 2勝3敗
▽2017年 対北海道日本ハム、対ソフトバンク(同)ファイティングレッドのデジカモ柄 2勝2敗
▽2018年 対埼玉西武、対千葉ロッテ(同)ダイヤモンド柄 4勝2敗
※通算成績16勝23敗1分け
昨年は7年ぶりに勝ち越したが、人気企画の夏の陣は勝率が低いことでも知られている。今年は最下位から巻き返すキッカケになるような荒ぶる猛牛戦士たちの暴れっぷりに期待したい。
取材・文・写真 / どら増田