成長著しい田中理恵(23=日体大大学院)は、優勝した鶴見に1.350点差及ばす第2位。予選で失敗した段違い平行棒のマロニーという難易度の高い技を最終日では成功させたが、その後の連続技でミス。この種目で鶴見に1点差をつけられたのが敗因か。
だが、前日の2位をキープできたことについては、
「うれしいです。自分の演技ができれば結果はついてくることがわかりました。今年に入って最初の大きな試合で、すごくいいスタートがきれました。虹子さんに近づき、少し強くなっている自分がうれしい」
と満足気の様子。それでも、
「減点の少ない演技、連続技が自分の中で減ってしまったので、NHK杯までの課題です」
と、今後続く鶴見との直接対決に向けて気を引き締めた。
今回の結果を受けて、日本体操協会は8月のユニバーシアード夏季大会(中国)の女子代表として、田中理恵、新竹優子、山岸舞、大島杏子、美濃部ゆうの5人を選出した。
男子の結果は、来年のロンドンオリンピックで金メダルを狙う世界選手権個人総合2連覇中の内村航平(22=コナミ)が予選に続いてトップを走り、188.900点の圧勝。史上6人目の4連覇を果たした。