原辰徳監督が見つめる中、NTT西日本との対外試合に出場したが、快音は聞かれなかった。紅白戦の2試合を含め、10打数無安打と結果が出ない。それでも大田は「いろいろ考え、何かつかめればいい」ときっかけをつかもうとしている。
2軍の岡崎郁監督は「当てに行くようなバッティングをするな。自分のきちんとしたスイングをしろ」と、8月までは大田の好きなようにさせる方針。「打撃、守備の課題よりも(プロの)体ができていない。バッティングに関しては苦労することはないと思う」と才能は高く評価している。
大田にはどんな育成プランが待っているのか。
「(大田は)まだ研修期間。まずは練習する体力をつける。体力がないとケガもする。(練習は)守備を中心に、1年かけて下半身を作っていく」
岡崎監督の構想では年間130試合に出場させ、練習では毎回、居残りで守備練習を最低1時間、マシン打撃を2時間というノルマを課し、プロで通用する“鋼の肉体”を作り上げていく。
「簡単に結果は出ないと思うし、出たら面白くない」(大田)。あくなき向上心を持つ未来の主砲に求められるのはプロの体力だ。