LGBT普及運動が年々高まり、同性愛者への偏見が減少しつつある今、性の多様化が叫ばれている。勝間さんほどの有名人ではないが、女性お笑い芸人でもカミングアウトする者が増えている。ヒロミとフットボールアワー・後藤輝基の司会で、日本テレビ系の火曜日深夜に放映されている『ウチのガヤがすみません!』には、LGBT系若手芸人が3人も出ている。
「父が日本人、母がフィリピン人のハーフであるハリウリサさんも、そうです。ダウンタウン・浜田雅功さんのものまねでブレイクの兆しを見せています。芸人のときは、鼻の穴と唇を特徴的に描く“浜田メイク”で、あえてブサイクに見せていますが、ハーフだけあって素顔は美人。短髪でボーイッシュです」(スポーツ新聞の芸能記者)。
持ちギャグは、浜田の口調で声高に叫ぶ「結果発表〜!」。ヒロミも後藤も、大のお気に入りだ。同番組に出るずいぶん前から、セクシャルマイノリティーの芸人が中心となって立ち上げたインターネット番組『セクマイ芸人バラエティ レインボーTV』に出演。同性愛者であることを告白していたが、“ウチガヤ”でかつて、コンビ芸人のビックスモールン・ゴンと交際していたと明かしている。年齢差は19歳。本人いわく、昨年別れを告げたそうだ。バイセクシャルなのか、オトコとは偽装恋愛だったのか、真相は薮の中だ。
この“ウチガヤ”には、先の“レインボーTV”で司会者的な役割を担っている女性ピン芸人・本日は晴天なりも出ている。ものまね特番に出演する際は、ニセAKB48のメンバーとして、指原莉乃になりきっている。長身で、一見すると宝塚歌劇団の男役のような目を引く容貌。本人いわく、バイセクシャルのようだ。
ものまね芸人としての露出が高いハリウリサ、本日は晴天なりと異なり、正統派漫才師として今後頭角を現しそうなのは、ペッパーボーイズ。前田かずのしんはFTM芸人のパイオニアで、すでに戸籍も性別も変更。完全に男になっており、フィアンセもいる。彼も、“ウチガヤ”への出演経験者だ。
おねえタレントは、いまだに百花繚乱。しかし、女性版はまだ発展途上。勝間さんの勇断に心を突き動かされたセクシャルマイノリティーは今こそ立ち上がるときかもしれない。「おねえ」ならぬ「おにい(兄)」の世界の革命児は出現するか?