勝間氏は「私は高校、大学、社会人と定期的に女性を好きになった」と昔から女性を恋愛対象として見ていたらしいが、「女性を好きになっちゃいけないってずっと思ってた。男性と恋愛したり、結婚したりを繰り返した」と葛藤があったことを告白。
続けて、「今そういう当事者の方が、どんどんオープンになっていくのを、この2年間で初めて知ったんです。レインボーパレード(LGBTへの差別や偏見の撲滅を訴えるイベント)とか初めて出まして、『こんなふうに自分を解放して良いんだ』って知った」とLGBTであることを発信しやすい世の中になってきたため、発表しようと決意したようだ。
また、「彼女と1月から付き合い始めたら、解放しないほうがものすごい不便だというのが、5か月かけてわかってきた」と世間の理解度がまだ低いことも、発表した要因だと語った。
日本労働組合総連合会は、2016年に「LGBTに関する職場の意識調査」を全国の20歳〜59歳の有職男女1000名を対象に実施。
「職場の仲間がLGBTだった場合、どう感じる?」の質問に、35%が「嫌だ」と回答した。
ただ、興味深いのが「LGBTの人が身近にいる人」に限った場合、「嫌だ」の回答は19.5%で、「身近にいない人」は38.7%だった。身近にLGBTの人がいるかどうかで、約20ポイントも嫌悪感を抱く人は減少するようだ。
つまり、最初は「LGBTって嫌だな」「意味わかんない」と思っていた人も、身近にLGBTの人がいれば、嫌悪感は抱きにくくなると言える。
そのため、LGBTを隠すより、カミングアウトするほうが、「結構LGBTの人っているんだな」と多くの人が感じ、LGBTに嫌悪感を抱くこと自体がマイノリティーになるだろう。