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デーブ大久保氏、菊池雄星と西武球団との「手打ち」を語り物議 「アメリカに行ったタイミングで語るな」と批判も

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大久保博元氏

 17日放送の『ビートたけしのTVタックル』(テレビ朝日系)に元西武・巨人選手で楽天元監督大久保博元氏が出演。ライオンズ二軍打撃コーチ時代に軋轢があり、裁判にまで発展した西武球団と菊池雄星投手(現・シアトルマリナーズ)との「手打ち」を告白したことが物議を醸している。

 番組は「平成をザワつかせたあの人 その後ど〜なった?SP」を放送。囁き女将で一世を風靡した船場吉兆元女将や、違法建築問題で責任を追及された元ヒューザーの社長などが出演し、心境を語る。

 その1人として登場したのが、デーブ大久保こと大久保博元氏。菊池雄星への暴力事件を起こしたコーチとして紹介される。その現在を追うと、東北楽天ゴールデンイーグルスの監督を退任後、新橋で飲食店を始めたそう。自ら厨房に立つ同氏に、スタッフは驚きの声を上げる。

 大久保氏は母子家庭で育ったため料理が得意で、現役時代に訪れた日本全国の料理店からレシピをもらい作っているのだという。話は菊池投手について暴力を振るったことに行き、

 「あれね、自分が悪いと思ってないですよ、最初は。俺は思った。俺はこういう思いで教育をして。しかも事実と違うこともあるわけですよ」

 と話す。そして、舞台はスタジオに移り、実際に大久保氏が出演し、話が進められることに。阿川佐和子から「なんで、菊池雄星とそうなっちゃったんですか」と振られると大久保氏は、

 「その時は自分が正しいと思っている。皆さんもパワハラだとかなんとかっていう人たちも。誰も悪くしようとはしてないし。その当時俺は悪くないと思ってるから、俺もきつくも言うし。でも、やっぱ球団のやり方としては、このやり方は全く受け入れられないっていう」

 と説明。さらに、

 「僕らなんか殴られて育った時代だからやったんじゃないですよ。許された時代じゃないのも分かってましたよ」とコメントする。

 ところが、大久保氏は裁判中西武と争う際に、「自分が悪いのではないか」と思うようになったと告白。「永久追放のような形になった」そうで、最後には「教育の仕方が100%悪かった」と改心したのだという。

 そんな折、西武の渡辺久信シニアディレクター(現・ゼネラルマネージャー)に球場に行っていいのかと聞いたところ、「球団に謝罪してほしい」と持ちかけられたそうで、実際に幹部に「自分が100パーセント悪い」と謝罪を行い、許してもらったのだと告白。

 さらに、2月のキャンプでは、渡辺氏から「菊池雄星に謝ってほしい」と話があり、実際に会い、「18歳のお前にそんな思いをさせて申し訳なかった」と謝ったのだと話す。この話を聞いた阿川佐和子はなぜか目に涙を浮かべた。そして、大久保氏は「野球がやりたい」と発言し、指導者復帰に色気を見せた。

 大久保氏からは暴行事件を乗り越え、西武球団・菊池雄星と和解したという「美談」が語られたが、ネットユーザーの反応は厳しい。「改心したのではなくネットで叩かれ状況が追い込まれたから翻したのでは」「美談にはならない。訴訟も楽天入団が決まったから取り下げただけだし、手打ちは楽天退団後だよね」などの指摘が。また、「雄星がアメリカに行ったタイミングでこの話を出すのは不快」「西武の選手じゃなくなった途端にこの話をしたってことに、本当に球団と和解できているのか怪しい」などの声もあった。

 一方で、「デーブ大久保も苦労したんだな」「改心したのは良いことなんじゃないか」「とりあえず飲食店店主で仕事をしっかりしているのならいいのではないか」と評価する声もあった。

 西武二軍打撃コーチ時代、試合中選手にアタリメを買わせる、罰金制度を導入するなどして選手から不満が続出していたと報じられている大久保氏。テレビ番組で「改心した」と言った以上は、今後、仮に指導者となった際は、裏切ることがないようにしてもらいたい。

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