「ダルビッシュの中田翔を見る目は普通じゃありませんよ。ギラギラした感じで、中田翔のナの字も口に出せない雰囲気ですよ。何とか“怪物君”を売り出そうとしている球団関係者もピリピリしていますね」(担当記者)
こんなシーンがあった。初めての紅白戦があった7日のことだ。プロ入り初の実戦となった中田が「4番、三塁手」で先発出場した。
ダルビッシュは中田翔が打席に立つと、笑いながら「三振するよ」と、ベンチにまで届くような声で言い放った。
「あの言葉を聞いてゾッとしましたね。われわれが想像している以上に、ダルビッシュは中田を嫌っているな、と感じましたね」(テレビ局記者)
中田は2三振というぶざまな姿をさらけ出した。本人は「技術はまだまだです」としょんぼりしていたが、ダルビッシュが言うまでもなく、周囲の目も厳しい。
「10日の阪神との練習試合では130mの場外弾を打ち、パワーのあることは示したが、即戦力にはほど遠いレベルですよ。変化球には全く手が出ないし、外角が打てない」(評論家)
笑ってしまうのはテレビの解説者たち。ほかの3打席は凡退しているのに「大器の片鱗を見た」と高校生ルーキーにヨイショしている有様で、関係者の多くは「情けない」。
言うまでもなくダルビッシュは昨年のMVP。「球界を代表する投手」と北京五輪チームの星野仙一監督が絶賛している。本人も自信満々でキャンプに臨んでいるし、報道陣に対しても、オレが主役、という素振りだった。ところが実際は「中田、中田、中田…」。
「ダルビッシュがアタマにきているのは球団の姿勢。中田をスターに育てようとやっきになっている。ダルビッシュにしてみれば、力もない選手を持ち上げていることにガマンがならないんですよ」(担当記者)
さらに「梨田監督のやり方も気に食わないようです」(担当記者)。大物評論家は「いきなり4番、三塁手はないでしょ。打撃は口ほどにもないし、守備はお粗末に尽きる。三塁を守らせてスターにしたいのだろうけど、内野手のセンスはゼロ。梨田方式にダルビッシュが怒り、あきれるのも当然ですよ。日本ハムは今やリーグナンバーワンのチーム。マスコミにこびを売る必要はないですからね」
怒りを感じているのはファンも同じ。ダルビッシュを取り巻くファンと中田翔の追っかけが一触即発だというのである。
「ファンはすごいですからね。チームメートのファン同士がケンカとなったら大変ですよ。チームのイメージが悪くなる。球団はその辺に神経を使わないとエラい目に遭いますよ」(テレビ局ディレクター)
ダルビッシュがふて腐れたら日本ハムは戦えなくなる。他球団は、こんな梨田・日ハムの醜態に「モメろ、モメろ」と喜んでいるのではないだろうか。