『東京喰種』は週刊ヤングジャンプで連載中の人気漫画の実写化で、窪田正孝ほか大泉洋など豪華キャストが出演するこの夏話題の目玉映画である。公開規模も広く日本のみならずアメリカなど約23か国での公開が決定するなど話題性も十分な作品であるが、公開まで1週間を切っているにも関わらず、関係者の話では「肝心の宣伝がうまく行っていない」のだという。
特に顕著なのがテレビCMで「何の映画かまったくわからない」、「暗い画面で何をやっているのかよくわからない」とのクレームが相次いでいるという。
このCMの不自然な演出については本作のヒロイン・霧嶋董香(トーカ)を演じる千眼美子(旧芸名:清水富美加)の、幸福の科学への出家騒動が原因ではないかと噂されている。
実は今年2月に千眼が出家した際に各テレビ局は千眼の映像を放送しないようにしており、今作『東京喰種』も主要人物であるのにも関わらず、テレビCM中には1回も千眼の姿は出てこない。そのためCMで使うべきシーンに統一感がなく「何の映画かわからない」という批判に繋がっているのだ。
また、千眼の影響はテレビCMだけではなく映画全体のマイナスイメージにも貢献してしまったとされている。
千眼美子が芸能界を一旦引退する際の理由として挙げられていたのが『東京喰種』であり、千眼は「人肉を食べる人種役に葛藤した」と、本作に対して嫌悪感を抱いたという旨の発言をしていた。
そのため原作を知らない人には「人肉食のホラー映画」という誤ったイメージが植えつけられてしまった。そのほか千眼が出演しているドラマや映画は、騒動以後、地上波放送がなされていないため、数年後に行われるであろう続編製作やテレビ放映の可能性もゼロとなっている。
この現状に原作ファンはネットなどで「映画は楽しみだが千眼の姿を見てると辛くなる」という意見のほか「千眼が出ているせいで続編が作られないのなら撮り直して欲しい」といった悲鳴に近い声が相次いでいる。
もっとも試写を観たファンからの千眼美子の演技は高く評価されており「トーカ役はぴったりだった」、「続編が作られるなら是非出演して欲しい」との声も強く、ハマり役だっただけに残念がる声も多い。
(ミッチェル横山)