今回の投票によって、セでは広島から3人(會澤翼、丸佳浩、鈴木誠也)、巨人(菅野智之、坂本勇人)、DeNA(宮崎敏郎、ネフタリ・ソト)から2人、ヤクルト(山田哲人)、中日(ダヤン・ビシエド)から1人が、パでは埼玉西武から6人(菊池雄星、森友哉、山川穂高、浅村栄斗、源田壮亮、秋山翔吾)、ソフトバンクから2人(松田宣浩、柳田悠岐)、日本ハム(近藤健介)、オリックス(吉田正尚)から1人が選出されている。
一方、阪神、ロッテ、楽天の3球団は、残念ながら受賞人数は0人。3球団共にリーグ下位に沈んでしまったこともあり、受賞選手を輩出するのはなかなか厳しかったようだ。
ただ、受賞選手が0人だからといって、“得票選手”も0人という訳ではない。前述の3球団にはそれぞれ記者から清き1票を得た選手がいるのだが、その内訳はどのようなものとなっているのだろうか。
セ最下位の阪神は、梅野隆太郎が27票を獲得している。セの捕手としては唯一規定打席に到達している梅野だが、これが票を集めた要因となったのかもしれない。
パ5位のロッテは、田村龍弘(16票)、井上晴哉(一塁手1票/DH1票)、鈴木大地(7票)、角中勝也(1票)の4人が得票選手となっている。今季「打率.292・24本塁打・99打点」とブレイクを果たした井上が、合計2票しか得られなかったのは意外な印象も受ける。
パ最下位の楽天は、岸孝之(44票)、則本昂大(1票)、嶋基宏(1票)、今江年晶(6票)、島内宏明(3票)、田中和基(1票)の6人がそれぞれ票を獲得。今回対象となった3球団の中では、最も得票選手が多い球団となっている。
以上が、ベストナイン0人の3球団における得票選手の内訳である。今回“死票”を投じられた選手たちは、来季チームと共に捲土重来を果たすことはできるだろうか。
文 / 柴田雅人