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巨人、原監督がCS白星スタートを素直に喜べないワケ エース・菅野に起こる異変、グラウンド内外への影響は必至か

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原辰徳監督

 原巨人がクライマックスシリーズ・ファイナルステージ(以下=CS)の初戦を取った。その快勝の裏で“不穏な空気”も広まっていた。エース・菅野智之(29)の異変だ。

 「初戦の先発は山口(俊=32)で行くという情報は早くから伝えられていました。終盤戦はファームで調整していたメルセデス(25)も一軍合流し、菅野、桜井(俊貴=26)といった面々で、CS、日本シリーズの先発を回していくと思ったんですが」(スポーツ紙記者)

 CS初戦の試合途中、両チームの「第2戦の先発投手」が発表された(予告先発)。巨人・メルセデス、阪神・高橋遥。その球場アナウンスを聞いた瞬間、ネット裏の取材陣もピンと来た。「菅野はCSで投げない。登板するとしても、救援か、第6戦以降…」と――。

 菅野には、先発登板に向けて行うルーティンがある。先発する日から逆上って2日前にブルペンに入るか、遠投を行う。短期決戦のCSは、「中6日」の登板間隔が与えられるペナントレースとは異なるが、菅野がルーティンの遠投を行ったのは、10月8日。この8日の菅野の練習を見て、

 「明日9日のCS初戦の先発は山口と発表されている。菅野の先発は第3戦と予想されていたが、10日の第2戦に投げるようだ」

 と思われた。

 しかし、10日の先発はメルセデスと発表された。ここで、同時に囁かれたのは「菅野はCSに投げず、日本シリーズに向けて調整させるのではないか?」の声だ。

 「日本シリーズに向けての調整」と言うと、聞こえは良いが、本当は“戦力外”だ。調子が悪い。短期決戦で相手チームをノセないことが鉄則である以上、今の菅野は投げさせられないと判断されたわけだ。

 「巨人が優勝を決めた9月21日に先発した高卒ルーキーの戸郷(翔征=19)がブルペン入りし、連日の投げ込み練習をしています。戸郷を4人目の先発投手として使うつもりなのでしょう」(プロ野球解説者)

 戸郷は優勝が決まるという重圧の中で結果を出したが、山口が投げる日以外は「リリーバーが総動員」となるのではないだろうか。

 こんな情報も聞かれた。

 「ドラフト会議ですよ。1位指名は佐々木朗希か、奥川恭伸のどちらかでしょう。でも、ジャイアンツが本当に欲しいのは即戦力投手。佐々木、奥川の2人を諦め、堅実に社会人か、大学生の好投手を獲りに行くのではないかと予想する向きも強まってきました」(前出・スポーツ紙記者)

 もっとも、こちらが関係者に取材したところでは、「競合覚悟で佐々木か、奥川を1位入札する。それだけの価値のある投手」と聞かれたが…。

 菅野のCS登板を回避。原辰徳監督(61)は日本シリーズにコマを進めたとしても、素直に喜ばないのでは? (スポーツライター・飯山満)

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