リコリは2013年にルミネエスト新宿に1号店をオープンし、その後全国に数店を出展するも、結局はわずか1年での撤退となってしまった。
失敗の原因はどこにあったのか? あるショップ店員はこう語る。
「あの店はTシャツ6000円、靴下2000円の強気な価格にも関わらず、品物自体はお世辞にもセンスが良いとは思えませんでした。働いてたスタッフの子も“ウチの服は正直プライベートで着たいとは思わない”とこぼしてましたよ(笑)。でもお客さんは基本、麻里子ファンの人だから黙ってても売れる時は売れるんだそうです。“それにしても値段が高過ぎたと思う”と言ってましたね」
ところが、潰れた原因は高くてダサイことだけではなかったようだ。
「あの店って客層が変わっていて、10代の女の子が6割、20代の女の子が1割、そして男性客が3割位いたんです。ブランド的には最も服を買う20〜30代をターゲットにしてたみたいですが、実際に店に来るのはお小遣いの少ない10代の女の子と、もしかして麻里子様に出会えるかもとやって来た男性ファンばかり。業界ではかなり前から赤字の噂は聞こえてきていましたよ」
もっとも、篠田自身は今回、経営にタッチしていたわけではなく、芸能人にありがちなあくまでも“名義貸し”。篠田に金銭的なダメージはないが、店のスタッフたちは今回の倒産を事前に知らされておらず、夜逃げ同然での倒産劇だったとも言われている。
AKBメンバーのなかでもとりわけファッション誌の表紙を飾ることが多い篠田だけに、本人にとっては笑えない“黒歴史”となってしまったか…。(明大昭平)