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【放送事故伝説】タレント・スタッフ20名が山で遭難!?過酷すぎたロケ現場!

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キャイ〜ン・ウド鈴木

 昭和時代の人気バラエティ番組『川口浩探検隊』(NET・テレビ朝日系)。巨大ワニや巨大蛇など様々な珍獣やUMAを探し求めるドキュメンタリーチックの番組だが、2005年放送の『藤岡弘、探検隊』以降、続編が久しく作られていない状態が続いている。

 その要因のひとつには他のバラエティ番組に比べて事故が多かったり、撮影そのものが過酷だったりと制作リスクが高いことが挙げられる。

 ところで、日本テレビ内で伝説的に伝えられているエピソードに「ウドラー事件」というものがある。これはウッチャンナンチャンの冠バラエティ『ウッチャンウリウリ!ナンチャンナリナリ!!』(『ウリナリ』)において企画された、川口浩探検隊のパロディー「天然珍獣ウドラー捕獲大作戦」のロケがあまりに過酷でトラブルが相次いだため、当時の新聞記事で報道された事件を指す。

 1995年8月、『ウリナリ』は出演タレント・スタッフ総勢20人でお笑いコンビ「キャイ〜ン」のウド鈴木にぬいぐるみを着せたキャラクター「天然珍獣ウドラー」を山の中で探す企画を東京都奥多摩町の雲取山(標高2017m)で行った。

 ロケは当初順調に進んだものの、途中で霧と雨が激しくなり、ロケ終わりの彼らを迎えに行くはずのヘリコプターが山に降りられず、仕方なく徒歩で下山することになった。

 キャイ〜ン、南原清隆、千秋ら当時ロケに参加した出演者は「あれは遭難以外の何物でもなかった」「真っ暗で進む道も肩幅くらいしかなく死を覚悟した」と振り返っており、実際に放送された番組でもハプニングがあったことを明かしていた。

 それだけならある種の「笑い話」で済むはずだったのだが、『ウリナリ』スタッフはロケで使った荷物やゴミを、ヘリコプターが着地できなかったことで雲取山に放置せざるを得ず、ダンボール5箱分のゴミを山の中に置いてきてしまったのだ。

 それを山の管理人が発見し、日本テレビにクレームを入れたことで問題が表面化し、当時の大手新聞にて「ウリナリスタッフが雲取山にゴミ放置」という記事が掲載され、番組側が謝罪するトラブルがあった。

 以来、『ウリナリ』では「ウドラー」ロケの続編は作られず、「探検隊」のロケはより慎重に行われたとされている。

文:穂積昭雪(山口敏太郎事務所)

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