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ロンドン登板は散々だったヤンキース・田中将大 大炎上が“怪我の功名”となり得るワケ

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田中将大

 欧州初のMLB公式戦となった先月29、30日(現地時間)の対レッドソックス2連戦(英ロンドン・スタジアム)の1戦目に先発し、「0回2/3、6失点」を喫したヤンキース・田中将大。これを皮切りに両軍の試合は第1戦が「17-13」、第2戦が「12-8」(いずれもヤンキース勝利)と乱打戦となり、最終的に2戦合計で「65安打、10本塁打、50得点」を記録した。

 「ロンドン・シリーズ」と銘打たれたこの2連戦は、欧州での市場開拓を狙うMLBが今回初めて取り組んだ試み。しかし、田中の炎上も呼び水となり、第1戦、第2戦ともに締まりのない試合となってしまった。

 今回の舞台となったロンドン・スタジアムは、もともとは2012年のロンドン五輪用に造られたスタジアムを野球用に仕立て上げた球場。本来の構造や急造マウンドといった要素を考えると田中の炎上、そしてその後の大乱打戦もある意味当然の結果といえるのかもしれない。

 ただ、各メディアによると今回の2連戦にはおよそ12万人もの観客が詰めかけ、両軍の打ち合いに歓声を挙げる人も多かったと伝えられている。また、ネット上に寄せられた現地の反応を見ると、「得点シーンが多く見られて楽しかった」といった内容の投稿も少なからず見受けられた。

 同地をはじめとした欧州地域では、サッカー、ラクビー、クリケットといった得点、選手の動きが活発な競技が人気を博している。一方、野球はそれが少ないことを理由に「退屈なスポーツ」と言われることも多い。

 しかし、今回の2連戦ではどちらのチームも大量得点を記録。目まぐるしくスコアが変動する展開で、現地ファンを飽きさせなかったことが浮き彫りとなっている。

 MLBと同じく北米4大スポーツの一角を担うNFL(アメリカンフットボール)は、2007年のロンドン初開催をきっかけに現地での試合数を増やしている。初開催で人気をつかんだ他競技の例を考えると、今回の大乱打戦、そしてそのきっかけとなった田中の炎上が“怪我の功名”となる可能性も大いにあるだろう。

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