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江戸時代から伝わる匠の技術!? 河童のミイラ

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 まずは記事横の写真を見てもらいたい。

 水気を失い、炭化したような黒い肌に枯れ枝のような手足。子どものような頭には頭頂部にまばらに毛が生えているが、なにより目をひくのは大きな黄色いくちばしだろう。この妖怪じみた怪物のミイラは、民話や伝承にある通りの姿形をしている事から「河童のミイラ」とされている。ちなみにこのミイラはかなり小さく、20センチほどしかない。河童だとしてもかなり小さなサイズになる。乾燥すると縮むとは言え、これほどまでに小さくなるのだろうか。それとも、この河童は子どもなのだろうか?

 実はこのミイラは、現代の日本で作られたれっきとした『工芸品』なのだ。このミイラは青梅市にて活動している職人の手による物で、江戸時代から伝わる技法で動物を加工し、剥製を作る要領で作成した「河童」なのだという。

 こういった河童のミイラは江戸時代を中心に日本各地で工芸品の一つとして作られており、当時鎖国中だった日本が国交のあったオランダとの貿易を通じて海外への貴重な交易用の品となっており、輸出先では「珍奇な生物が生存した証拠」として扱われていたのだ。実際に現在も残っている商人達の交易の帳面には、大阪の堺などからの積み荷に『人魚』や『河童』という商品名で輸出されていた記録が残されている。

 なお、遠く離れた海外のオランダのライデン国立民族学博物館やイギリスの大英博物館には、日本から輸入された人魚のミイラが今も所蔵されている。

(山口敏太郎事務所)

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