報道をまとめると、今年3月以来、約9か月ぶりとなった公開の法廷で、その間、和解に向けた5度の非公開協議が重ねられてきたという。この日は、製作側が脚本・演出を担当した舞台プロデューサーの甲斐智陽氏、土屋側が所属事務所代表の土屋眞弓氏が出廷。
裁判所は、双方に非があることを認めたものの、「公演中止に至るまでの経緯については甲斐氏側により重い責任がある」として、「土屋側が解決金200万円を甲斐氏側に支払う」という和解勧告案を提示。しかし、土屋側が受け入れを検討していたのに対し、甲斐氏側は拒否したという。
閉廷後、甲斐氏は「こんないい加減なのか。日本の民事裁判て!」、「誰が見ても(自分の)負けでしょ。カネじゃなくて名誉ですよ」などと怒りを爆発させたという。対する眞弓氏はマスコミ各社に送ったファクスで「裁判が早く終結し(中略)良いご報告が出来ますことを心より願ってやみません」とコメントしたというのだ。
「これまで、甲斐氏はテレビ番組の取材に応じるなどして、ベラベラしゃべりすぎ。そのことが裁判長の心証を悪くしたことは避けられないだろう。解決金の金額からすると、事実上、土屋側の勝訴といえるのでは」(芸能記者)
現状では土屋側が優位といえそう。次回は来年1月26日。甲斐氏側が歩み寄る可能性は限りなく低く、長期化必至の模様だが、土屋側としては早く終わらせたいようだ。
「裁判に動きがない時期は仕事に影響がなかったようだが、大々的に報じられるとなると、新規のオファーは来ないだろう。とはいえ、甲斐氏の怒りは収まらず、和解させるのは至難の業か」(同)
土屋側がどうやって和解に持ち込むかが注目される。