麒麟といえば、2001年『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)で彗星の如く現れ、審査員の松本人志に「今まで(見た中)で一番良かった」と評されたコンビ。麒麟の頭脳である川島は、『第16回IPPONグランプリ』で絶対王者のバカリズムを下して優勝するなど、その実力は折り紙つきである。
そんな彼が投稿するInstagramは芸人の顔のアップが中心だ。なんとも形容しがたい表情をする芸人に#(ハッシュタグ)を用いて様々なものに例える。
なかやまきんに君には、「#台湾のスタントマン #アダルトビデオのエアコン設置業者役の男優 #どのジャンルのオフ会にも一人はいる奴 #無課金のアバター #野球選手のドキュメントに出てくるマッサージ師 #中国が無断でつくった実写版ドラゴンボールのベジータ」。千鳥・ノブには、「#二世議員のブログのヘッダー画像 #卒業式で初めてその存在を知った先生 #金の力で寝返った食パンマン」といった具合である。
「ブレイク当初は、『ホームレス中学生』のヒットで相方の田村裕が注目されていましたが、ここ数年は川島の実力が認知され、各テレビ局に引っ張りだこです。確実に笑いを取るコメント力は、こうした“地肩の強さ”から来るものなのでしょう」(お笑いライター)
また、羅列したハッシュタグの最後の一文には、必ず、「#発想の斬れ味は唯一無二(インパルス・板倉俊之)」や「#文学すらお笑いに昇華させた孤高の芸人(ピース・又吉直樹)」といったように、芸人へのリスペクトも忘れない。
「ただ揶揄するのではなく、さりげなくフォローを入れる手法が、最高級のエンタメに昇華させている所以だと思います。このまま人気が高まれば、近いうちに書籍化するかもしれませんね」(同)
川島のInstagramは、画像と連動して初めて完成する「写真大喜利」である。まだ見ていない人は、ぜひご覧いただきたい。
記事内の引用について
川島明公式Instagramより https://www.instagram.com/kirinkawashima0203/