変わった、というのはどういうことか説明しよう。まずガッキー人気に火がついたのは「ポッキー」のCMだった。歌うこともなく、一心不乱にひたすらダンスする。その姿に、その躍動感に僕たちは心奪われたのである。そう、ガッキーは動いてこそ持ち味を発揮するし、我々が期待しているガッキー像は躍動感にこそある。
ところが、だ。その後のガッキーの活動を見ていると、「どうやらこの人はポッキーのCMで見せたような躍動感のある子じゃないんじゃないか?」という疑惑が浮上してきた。
歌手デビューしたまでは良かったが、棒立ちのまま歌うし(若い子にそんなことさせちゃダメだろ!)、バラエティーに出ている場面を見ても自分の感情を爆発させることをしないし。
おそらく普段のガッキーはその辺の20歳女子と同じように感情を素直に表現していると思うのだが、テレビカメラの前ではまったくの別人になってしまうのだ。それはつまり、僕たちの期待しているガッキーではないんだよ!
とはいえ、いつか芸能界にも慣れてきて、まあそのうち明るさを表現できるようになるだろうと考えていたわけだが、どうやらまだその段階にはないようだ。
というのも、その『正直しんどい』にて堂本剛(29)とボウリングに興じることになったガッキー。下手クソだと言いながらも、いきなり8ピンを倒す。
「こんなに倒れたことないんです、私」と(うっすらとした)笑顔で好調をアピールしたのだが、だったら、もっと喜ぼうよ!今こそポッキーダンスのチャンスなのに!
主演映画『フレフレ少女』の宣伝で出てくるのは構わない。ただ、何よりの宣伝は、映画のポスターをボウリング場内にぺたぺた貼りまくることではなくて、ガッキーが躍動している姿を見せることなのだ。
しかしながら、ガッキーが嫌いになったわけではないので、もう少し定点観測し続けることにします。