昨年7月の神宮球場の開催試合では、単独開催最多の7,812人を動員。そして、同10月の「We are Saitama シリーズ」と銘打った川口市営球場での2試合も、多くのファンが駆けつけ、埼玉の地域密着のみならず、関東唯一の女子プロ野球球団として存在感を示すことに成功した。今シーズンからは元巨人のドラフト1位で、高校時代は大阪桐蔭の左腕のエースとして活躍した辻内崇伸コーチが監督に昇格。新キャプテンには選手から人望が厚い佐藤千尋が就任し、新体制がスタート。
辻内アストライアは2日、今年の新スローガンを発表した。
◆新スローガン
「昇舞(しょうぶ)せよ!-We are Saitama-」
「リーグ優勝」そして「球団初の女王連覇」を目指す今年は、チームだけでなく、アストライアファンや埼玉県民と共にアストライアを常勝球団へと上昇させていきたい決意をこの新スローガンに込めたという。また、先日急逝した初代監督である片平晋作元監督から、昨年の中島梨紗前監督時代までに培われたアストライア野球を継承し、1試合、1球の「勝負」にこだわることはもちろん、毎試合応援してくれるファンとともに盛り上がれる試合、楽しめる試合を展開していき、グランドで、地域で、それぞれの個性を発揮し華麗に「舞う」選手を見てもらい(SHOW)、地域のファンへ元気と笑顔を届けたい。そんな思いと決意も込めて決定した。
◆「昇舞せよ」ポーズについて
チームでは、新スローガンに合わせて「昇舞せよ」ポーズを考案。
1 「昇舞」:人差し指と中指を、左胸に2回当てる
※「2連覇を目指す」という決意を表す
2 「せよ」:チームを常勝軍団へ上昇させる思いを込めて右斜め上に手を突き上げる。
チームでは、勝利時のヒロインインタビューの際などに、「昇舞」ポーズを披露していくとのこと。
■辻内崇伸監督のコメント
昨シーズンは年間女王を奪回することが出来ましたが、2018年は埼玉アストライアは常勝軍団へと「上昇」していこう!という想いをこのスローガンに込めました。明るく元気でパワーあふれる「アストライアらしさ」を更に伸ばして、ファンの皆様と一緒に喜び、舞うことが出来る様にという想いも込めています。アストライアファンの皆様にはとても大きな力をいただいています。今シーズンもファンの皆様と共に、2連覇に向けて戦っていきたいですし、秋には天国の片平さんに良い報告が出来る様に頑張っていきたいと思います。
■佐藤千尋キャプテンのコメント
昨年は優勝することが出来ましたが、このスローガンに込められた想いを胸に、一人一人が最大限の能力を発揮できるようないいチームにしていきたいと思います。辻内新監督のもと、新しいメンバーも入ってきたので、新しいチームでアストライア旋風を巻き起こしていきたいと思います。「昇舞せよ」ポ―ズもチームで考えたので、4月7日、8日のホーム開幕戦では、ぜひファンの皆さんにも覚えていただいて、一緒に盛り上がれればと思います。ぜひ球場に来てください!
辻内新監督率いる埼玉アストライアは、3月21日にナゴヤドームで愛知ディオーネと開幕戦を行った後、4月7日、8日に京都フローラを相手に川口市営球場で本拠地開幕戦を開催する。川端友紀、加藤優の女子プロ野球2大人気選手を擁するチームなだけに、今年もアストライアにかかる期待は大きい。
文・どら増田
写真提供・埼玉アストライア