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台風直撃でテレビ局ウハウハ!? 『めちゃイケ』も恩恵を受けた過去

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岡村隆史

 2018年夏は、台風12号、13号が短期間で日本に直撃。交通機関がパニックになり、ケガをする人や冠水なども発生した。これ以降も台風が起きることは想定されるため、予断を許さない状況だ。

 もちろん、台風が起きると在宅率が上がるわけだが、テレビの視聴率にも影響を及ぼすという。2004年10月9日に『めちゃ×2イケてるッ! オールスター夢の激突 8周年感謝スペシャル』(フジテレビ)が記録した33.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)も台風が直撃した日である。『単位上等! 爆走数取団』に本家の気志團が登場、さらに、『中間テスト』では、若槻千夏や叶姉妹が出演と、人気コーナー&多くのゲストが出演という要因はあるものの、台風が視聴率を押し上げたことは間違いないだろう。

 バラエティー番組で33.2%は驚異的な数字であり、歴代視聴率でも9位を記録。当時、業界内では大ニュースとなった。

 のちに、とんねるずの石橋貴明は「台風を呼び込むこともさ、実力だよね。あの30(%の数字を)見た時に、俺燃えたもん。これはやらにゃいかん」と、『ナインティナインのオールナイトニッポン』(ニッポン放送)出演時にアツく語っていた。

 『めちゃイケ』の例は、約14年前の出来事ではあるが、様々なコンテンツが増えた現代でも、やはり視聴率は軒並み高くなるとのこと。

 「2013年下半期に放送されていたNHK朝の連続テレビ小説『ごちそうさん』は、10月16日の台風で前作の『あまちゃん』を抜く27.3%を記録しましたし、2017年に台風が直撃した時も、全局の視聴率が前週の週平均より5〜6%アップしたそうです」(エンタメライター)

 「テレビに元気がない」と言われて数年。インターネットを中心に、動画サイトやスマホゲームなどが台頭し、人々の家での過ごし方は変わりつつあるが、暇な時間が増える分、テレビをつけて癒しを求める人が多いのだろう。世間的には嫌がられる台風だが、テレビ局側からすれば、むしろウェルカム状態なのかもしれない。

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