前田敦子オフィシャルブログの14日付の記事「終わりにちかづいて」によると、『花ざかりの君たちへ』の撮影終了後に前田と柏木は二人で食事したとする。前田は「初だったので嬉しかったな」と感想を述べている。さらに前日もホテルで同じ部屋だったため、沢山喋ったという。そして「撮影を通してさらに仲良くなれて今じゃ何でも喋れる仲です」と語る。
柏木由紀オフィシャルブログの15日付の記事「どーも」でも、前田と初めて二人で食事したことが書かれている。「なんだか今更ながら、とても気が合う気がするのです」と語っている。前田からは何故か「ゆきりそ」と呼ばれており、それに違和感を覚えなくなったという。
22ndシングル選抜総選挙「今年もガチです」で1位に返り咲いた前田と、「神7」の壁を破って3位に躍進した柏木は共にAKB48の顔であるが、二人の接点は驚くほど乏しい。チームAの前田とチームBの柏木では公演の接点も少ない。
また、同じ1991年生まれながら二人は対照的な存在である。AKB48発足時からの中心メンバーで、AKB48の歴史を体現している前田に対し、柏木は『モーニング娘。Happy8期オーディション』に応募した経歴を持つ。柴咲コウを目標の芸能人とし、アーティスト・女優志向の強い前田に対し、柏木はハロプロ系アイドルのファンで、「一生アイドル」と宣言する。
あまりの接点の乏しさに二人の不仲説まで出てくる状態であった。今回の食事によって不仲説は払しょくされたが、それまで仲が良かったとは言えなかったことは裏付けられた。前田の「今じゃ何でも喋れる仲です」も柏木の「今更ながら、とても気が合う気がする」も、これまでは何でも喋れる中ではなく、気が合うとも思っていなかったことを意味する。
柏木のデビューは2007年であるが、同じグループに所属しながら4年後に気付くことは決して早くない。しかも仲の良さをアピールしつつも、二人の関係には不自然さも見られる。
前田は柏木を一般的なニックネームの「ゆきりん」ではなく、「ゆきりそ」と呼んでいる。「ゆきりん」をカタカナにすると、「ユキリン」で「ン」と「ソ」が似ていることから「ゆきりそ」というネットスラングである。わざわざ他の人と異なる呼び方をすることには、他の人を差し置いて深い関係があることを誇示したい打算的心情が背景にある場合がある。
一方で柏木も前田を「前田さん」「あつこさん」と呼んでおり、まだまだ遠慮がちである。AKB48の人間関係は実に奥深い。