この日、昨年大みそかの「やれんのか!大晦日!2007」の三崎和雄戦以来、約7カ月ぶりの実戦に臨んだが、試合は自分との闘いとなった。
「大阪城ホールは柔道家時代に負けているので、決着をつけたかった」という理由で、柔道着を着たまま試合に臨んだ。入場から大ブーイングを浴びたが、冷静な試合運びを見せ付けた。
ゴングと同時にローキックでけん制。右フックを一発被弾したが、そのまま間合いを詰めるとテークダウン。グラウンドで終始有利なポジションをキープし、最後は1R6分34秒、袖車で絞め落とした。
試合後、秋山は早くも次戦の相手を指名。「次は田村選手とやりたい。いろいろ言ってたと思うんですけど、ナメられるのは嫌なんで。しっかり決着をつけなければ」と遺恨決着戦を熱望した。
秋山の発言を受け、笹原圭一イベントプロデューサー(EP)は「興味深いカードだと思う」とゴーサインを出した。
ただ、秋山の次戦に関しては他にもプランがある。笹原EPは「あくまで個人的な思い」と前置きしながらも「階級を超えて闘ってもいいんじゃないか。秋山選手にはそのくらい強さを感じる。日本人選手は重いクラスでなかなか活躍できないのが現状だが、打破できる可能性を感じる」。ミドル級に加え、ヘビー級も視野に入れた2階級制覇のプランを提示した。
一気にDREAMマットの主役に躍り出た秋山が次に向かうのは、因縁の田村戦か、ヘビー級での戦いか、次戦からも目が離せない。