「KREOSAN」は23日に「СТРИМ из Фукусимской Зоны Отчуждения」(福島の立ち入り禁止区域からのライブ配信)というタイトルで、福島県内の空き家と思われる場所から配信を行った。
配信ではその場の放射線量などを報告しつつ、家の中でロウソクを焚いて明かりを確保。空き家は避難時のままなのか、家財道具がそのまま残っており、配信に映る3人は敷かれた布団の上に座ったり、ガスコンロやその家の茶葉を使用しお茶を入れたりしていた。
また、自宅内の神棚や飾られた賞状などを映す場面もあった。
配信はSNSなどで拡散され、「迷惑系YouTuberじゃなくて犯罪者でしょ」「やっていることが悪質」「神棚まで晒されて家主が不憫すぎる」といった批判が相次ぐ事態に。また、通報したという声も多く寄せられた。
さらに、ウクライナ人の国際政治学者であるアンドリー・グレンコ氏は24日にX(旧Twitter)でこの動画に触れ、「こいつらの出身地がわかりませんが、ロシアのグループとして活動しています」と指摘。根拠について、「動画は全部ロシア語だし、こいつらのユーチューブチャンネルの説明を見ても、支援をロシアの口座でお願いしているし、パートナーはロシアの広告会社、ページを持っているのは、(ウクライナ)で禁止されているロシアのサイトばかりです」と説明した。
これを受け、福島県議会議員の渡辺康平氏はXで「情報ありがとうございます。関係者に伝えます」とリポストを送っていた。
なお、25日時点で当該動画はYouTube上から削除されている。また、24日には福島県大熊町の空き家に侵入したとして、ウクライナ国籍の男3人が現行犯逮捕されたとも報じられている。
逮捕を受け、アンドリー・グレンコ氏は24日にXで「こいつらは(ウクライナ)国籍ですが、思想は親露で反米、グループにロシア人も入っています。グループのリーダーは、ロシアの侵略に協力した人物が載っているウクライナのデータベースにも入っています。つまり、完全にロシア側の連中です」とあらためて指摘している。