こうした動きを受け、SNSでは書き込みが続いている。その多くは、日本の検察や政治家らの不甲斐なさを指摘するものだ。「韓国の検察はずいぶんマトモになったな。日本の検察も仕事しろや、統一教会スパイ議員を取り締まれよ」「韓国では統一教会がらみの国会議員は取り締まりを受け、逮捕されている。一方、日本では……統一教会がらみの国会議員は国葬されたり、総裁選で楽しそうに政治ゴッコしている」
その自民党だが、今回の総裁選挙のテーマを「#変われ自民党 日本の未来を語れ!」とすることを決め、18日午後、「TikTok」での配信を通じて発表した。果たして本当に変われるのかどうか。
例えば総裁の椅子が“本命視”される高市早苗氏だが、8日には高市氏を支援する議員たちの会合の様子がテレビで報じられた。そこには、旧統一教会と接点があった尾崎正直氏、小林茂樹氏、若林洋平氏の姿が映り込んでいた。
昨年の自民党総裁選のときは、全国霊感商法対策弁護士連絡会(全国弁連)が候補9人に対して、旧統一教会との関係などについて公開質問したが、9人全員が回答しなかったという。あれから1年がたち、今年の候補5人はどんな対応を見せるのか注目される。
そして、SNSでは参政党も批判対象になっている。「ねぇ知ってる?参政党の議員が朝鮮半島で統一教会の韓鶴子と日韓トンネルを大絶賛したこと。世の中から批判を受けて統一教会との関係を認めて公式が釈明動画を撮ったんだけど、そこで韓鶴子に様を付けて『韓鶴子 様』と呼んでしまって忠誠心の強さを世に広めてしまい釈明に失敗したのよ」
韓氏への逮捕状の審査は22日午後に行われる。一般的に、審査日の翌朝までに結論が出ることが多いので、発付されれば、特別検察は韓氏を逮捕する方針だ。日本の教団はあくまでも韓国の(本部の)指示で動いているので、司令塔がいなくなれば影響はかなり大きいものと考えられる。
自民党総裁選の投開票日は10月4日なので、韓氏が逮捕されれば候補者5人は取材のたびに見解を問われるだろう。