今年9月に逮捕された愛知県内の小学校教師の供述によると「教室の学校に小型の隠しカメラを設置していた」「盗撮は10年以上も続けていた」など、常習的に盗撮行為を行っていた事実が明らかになっている。
盗撮行為は当然、許されない犯罪である。だが、その一方、犯行に利用されたと思われる小型カメラの類はここ10年ほどで大きく進化しているという。
例えば、インターネット上で「隠し カメラ」などのキーワードで検索すると、さまざまな形の小型カメラが安価で手に入る。
特に顕著なのは、いわゆる全員が想像できるカメラの形ではなく、腕時計や置時計、ボールペン、車のカギ、メガネにライター、写真立てにACアダプターなどさまざまな日用品に擬態したカメラが多いことである。また、擬態型以外にも指ほどの大きさのカメラも多く発売されており、設置されたらまず、気が付かないはずである。
これら、隠しカメラは基本的には空き巣被害などの防犯対策やパワハラやセクハラ、家庭内暴力の証拠を押さえるために使われるものであるが、その用途に関しては個人に任されるため犯罪に使われてしまうケースが多いようだ。
本来であれば、有効な防犯対策になり得る隠しカメラだが、邪(よこしま)な考えを持つ人に渡ってしまう事で逆に犯罪の道具として使われてしまうのは今後、社会全体が考えていかなければならない問題である。