「橋本氏は自身が28歳となる2016年からこれまで6児を出産。今年4月に出産したばかりの乳児を育てる“ビッグマミィ”です。そんな橋本氏が大きく注目を集めたのは、2020年9月にSNSで投稿した発言でした。橋本氏は、『産後うつは甘え』と明言し、『産後うつなる病気は地球上に存在しません』と主張をしたのです。この発言はすぐにネット上で拡散され、医療関係者や育児経験者を中心に反響を集めたのです」(芸能ライター)
産後うつ病とは、出産後数カ月以内に発生するうつ病であり、一般のうつ病の診断基準を用いて診断する。
「多くの女性は、出産後の経過が正常な場合でも何らかの精神的な変調を経験するといい、ホルモンの急激な変化、出産そのものによるストレスや疲労など、女性が“母になる”変化などが身体に現れます。このため、出産後の女性の約30~50%は、産後2~5日ごろに涙もろさや不安定な気分、抑うつ、イライラなどを経験しますが、多くの場合一過性で自然に軽快します。これを、『マタニティブルーズ』とも称されますが、抑うつ気分や過度の不安、興味または喜びの喪失、不眠、気力の減退などが2週間以上続く場合は、産後うつ病の可能性があるとされています。日本では出産を経験した女性の約10%が産後うつ病を発症するといわれており、誰にでも起こりうる病気です。母子双方に深刻な影響を及ぼす可能性があるため、妊娠から出産期に見逃してはならない病気の一つであると医師も警告を鳴らしています」(医療関係者)
産後うつ病の原因は明らかになっていないが、出産を経て女性ホルモンが急激に減少することが原因の一つといわれている。
そんな深刻な病に橋本氏の発言がネットを大炎上させ、「病気で悩んでいる人を仮病扱いするのは残虐」「今まさに、産後うつです。自分が社会の寄生虫であることに自分を追い詰め、頭に死がよぎりました」「あなたのように器用な母親ばかりではない。傍からみたら“甘え”かも知れないけど、誰も頼れずお金もないから病院で診てもらうことさえできない」と批判や悲痛な声が後を絶たない。
また、産後うつの発症のリスク要因として、うつ病の既往、妊娠中のうつ症状や不安、パートナーや家族からのサポート不足、妊娠・出産に対する葛藤など、環境的な要因も大きいと考えられるとされているが、症状が悪化すると我が子がかわいいと思えず、手をかけてしまうことや自殺念慮が現れ、取り返しのつかないことも実際に世の中では起こっている。
SNSでたびたび炎上している橋本氏。もし、最悪の事態を招いた“種”がこの発言だったとしたら、何と詫びるのだろうか。いや、詫びるならまだしも、さらなる挑発で産後うつ患者をどん底に突き落とすかもしれない。思考回路がズレている橋本氏もある意味、“産後うつ”なのではないだろうか。