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加藤は、NEWS のメンバーとして活動しながら、2012年1月に『ピンクとグレー』(KADOKAWA)で作家デビュー。2021年には、『オルタネート』(新潮社)で第42回吉川英治文学新人賞、第8回高校生直木賞を受賞した。
加藤“第二章”のスタートとなる『なれのはて』は、1万字のプロットから始まり、構成をじっくり練り上げ、約3年をかけて完成した長編小説。舞台は、東京、秋田、新潟。そして時代も令和から、戦前戦後の昭和、そして大正までを描いている。
物語のきっかけになるのは、終戦前夜に起きた日本最後の空襲といわれる、秋田・土崎空襲。これは秋田にルーツのある加藤が、温め続けてきたテーマ。やるせない人間の業(ごう)と向きあいつつ、一方で力強く生き抜こうとする人びとの姿を1枚の絵のミステリを通じて描かれている。いまの“加藤シゲアキのすべて”を、エンターテインメント小説として昇華させた書き下ろし巨編だ。発売に先駆け、同作の公式ホームページにて加藤のビジュアルと、世界観を表現したポスタービジュアル5種類が発表されている。
同作について加藤は、「前作『オルタネート』の執筆時から考えていた本作が、構想からおよそ3年の歳月を経てついに完成しました。『なれのはて』は自著のなかで最も壮大なテーマに挑んだエンタメ作品であり、また問題作でもあると考えています」とコメント。さらに「舞台を2019年の東京と、私の母の地元である秋田にしたのは、私自身がこの物語に深く没入するためでしたが、その過程で日本最後の空襲のひとつといわれる土崎空襲を知り、自分がこの小説を書く宿命を感じました。作家活動が十年を超えた今だからこそ、全身全霊で書き上げることができました。一枚の絵の謎から広がる世界を、どうぞご堪能いただけると幸いです」と明かした。
9月22日発売の『小説現代』(講談社)では、「加藤シゲアキの現在地(仮)」を大特集。発売より一足先に『なれのはて』が読める「全文公開」やロングインタビュー、そして舞台の地・秋田でのグラビアなど作品をより楽しめる特集に。さらに、発表に合わせて加藤のインスタグラムアカウントが開設。書籍発売までの足跡やその他様々な話題が発信予定となっている。
『なれのはて』
定価:2145円(税込)
https://narenohate.kodansha.co.jp
加藤シゲアキのインスタグラム
https://www.instagram.com/shigeaki_kato___j/?hl=ja