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「おぐらが斬る!」異常気象 世界の気温は過去最高に 地球が狂いだしている?

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いま世界中で豪雨・洪水といった自然災害が起こっている。アメリカ国立環境予測センターによると、今月6日に世界の平均気温が過去最高を記録し、観測史上もっとも暑い日となった。

インドの北東部にあるウッタルプランデシュ州では、先月の19日に猛烈な熱波のせいで45℃を超し、熱中症で170人が死亡した。インド東部のビハール州では先月18日に最高気温45.9℃を記録。過去11年でもっとも熱波が続いているとして、注意を呼び掛けている。

アメリカのコロラド州では、雹(ひょう)が降り90人が骨折などのケガをした。

スペインでも熱波が襲来しマドリードで40℃、コロドバでは44℃の暑さで野外での労働は禁止された。やはりスペインのサラゴサでは、集中豪雨のために道路が浸水し大きな被害が出た。

中国の重慶市では、1956年以来最大級の降水量の豪雨が降った。

異常気象は北半球だけではない。南米のチリでも集中豪雨にみまわれ、川が氾濫し2万人が被災した。

日本でも西日本で大雨被害が連発し、東京八王子では39℃を超す暑さとなった。

気象庁は、6月9日にエルニーニョ現象の発生を発表している。エルニーニョ現象は、ペルー沖の海面水温が上昇することで起こる現象で、世界の気象に大きな影響を及ぼす。

それが今年はこれまで以上に海面水温が上がるかもしれないらしいのだ。すると「スーパーエルニーニョ現象」となり、世界に大きな被害をもたらす。

最近では15~16年にスーパーエルニーニョ現象が起きた。WHOによると、このときインドで2000人が熱波で死亡。世界では6000万人もの健康被害が出たという。この15年には日本でも、九州を中心に約24万5,000人に避難指示、約52万8,000人に避難勧告が出た台風15号。鬼怒川の決壊や、埼玉県から三重県にかけての1都7県で約15万人に避難勧告、約88,000人に避難指示が出た台風18号などがあった。

さらに今年のエルニーニョ現象は地球温暖化と組み合わさり、世界気象機関WMOのターラス事務局長によると「地球の気温は未知の領域になるのでは」とのことだ。

スーパーエルニーニョ現象は最初1972~1973年に発生したが、このころから毎年のように異常気象が起こるようになった。そして国際社会が初めて地球温暖化など環境問題を、国連で取り上げたのも1972年だ。

それから51年、人類は地球環境に何をしてきたのだろうか。地球や自然が、狂いだしているのかも知れない。

プロフィール

巨椋修(おぐらおさむ)
作家、漫画家。22歳で漫画家デビュー、35歳で作家デビュー、42歳で映画監督。社会問題、歴史、宗教、政治、経済についての執筆が多い。
2004年、富山大学講師。 2008~2009年、JR東海新幹線女性運転士・車掌の護身術講師。陽明門護身拳法5段。

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