報道によると、万波はこの日本拠地・エスコンフィールド北海道で会見を実施し、自身初選出を果たした喜びや試合での目標などを話した。その中で、球宴の舞台で交流してみたい選手として阪神のプロ5年目・28歳の近本光司の名を挙げ、「いろんなことを意識しているんだろうなっていう所作が、打席入る前とかすごく見える。何を意識しているのかなってすごい気になっていたので、ぜひ話をうかがいたい」と打撃談義を熱望したという。
万波は今季「69試合・.265・14本・39打点」と、本塁打でリーグ1位・打点でリーグ3位の数字を残す右の強打者。一方、「70試合・.284・3本・34打点」をマークする近本は左の巧打者で万波とはタイプが異なる。万波は前述の会見の中で自身がプロに入る前から、近本のプレーは好きでよく見ていたと語っているが、これまでに親交があるとは特に伝えられていない。
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万波の発言を受け、ネット上には「近本タイプ違うのに話したいのは意外」、「同タイプのホームランバッターよりも優先なのか」、「今の自分に足りない部分を教えてもらおうってことか?」、「バットコントロールの極意とかを聞きたいんだろうか」などと驚く声が寄せられた。
「本塁打・打点ではリーグトップクラスの数字をマークしている万波ですが、打率は2割中盤、三振数は『65個』(同3位/最多は67個)と確実性は今ひとつ。一方、近本は打率2割後半、三振数も『40個』(同21位タイ/最少は36個)と万波以上の安定感、粘り強さを誇っています。万波は長打、巧打を兼ね備えた打者として一皮むけるために、近本から何か打撃向上のヒントを得たいという考えなのでは。また、近本はポジショニングや打球判断の良さも持ち味で、昨季まで2年連続でゴールデン・グラブ賞を獲得していますが、同じ外野手として守備でも助言を得たい可能性もありそうです」(野球ライター)
今年は7月19日(バンテリンドームナゴヤ)、20日(マツダスタジアム)の2試合が予定されているオールスター。限られた時間の中で、万波は近本と有意義な話ができるだろうか。
文 / 柴田雅人