注目が集まったのは、「8-2」とロッテ6点リードの8回表2死満塁でのこと。ソフトバンク5番手・泉圭輔は、打席の岡にカウント「2-2」からツーシームを投じる。ただ、手元が狂ったのかこの球は岡の腰付近へ。岡は体を右方向にねじったが避けられずベルト付近に球を受けた。
ロッテ側のリードがさらに広がる押し出し死球となった直後、岡はバットを足元へ投げ捨てると、一塁へ歩き出しながらマウンド上の泉をにらみつける。ほぼ同タイミングで泉が帽子を脱いで頭を下げたこともあってかそれ以上のアクションは起こさなかったが、ぶつけられたことへの怒りをにじませた。
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この岡の姿を受け、ネット上にも「岡がキレるのは当然、どれだけ死球当ててるんだ」、「岡がマウンド向かって乱闘になっててもおかしくなかったぞ」、「ソフトバンクはロッテ打者をぶっ壊すつもりなのか」、「今日4個、通算9個だぞ?どう考えても当てすぎだろ」といった怒りの声が寄せられた。
「今季のロッテは28日試合前時点でソフトバンクと9試合を戦っていましたが、この間の被死球数は5個(与死球は3)。この時点で対戦球団別では西武と並んで最多タイの数字となっていましたが、29日の試合では平沢大河(2回表1死)、中村奨吾(7回表無死一塁)、安田尚憲(8回表1死二、三塁)、岡の4名がそれぞれ死球を受け、ソフトバンクからの被死球数は9まで膨れ上がりました。これはソフトバンク投手陣がロッテ打者を抑えるために、内角の厳しいコースに投げ込もうと意識しすぎていることなどが原因と考えられますが、あまりの多さにファンだけでなく選手側もイライラを募らせているのでは」(野球ライター)
ソフトバンクは29日に4死球を記録したことで、今季の与死球数もリーグ最多(25個)となっている。余計な失点やトラブルにつながる前に首脳陣は対策を講じる必要がありそうだ。
文 / 柴田雅人