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今季のパ・リーグ、前評判覆し楽天が最下位のワケ 石井監督は危機感ナシ?「まだ100試合以上ある」深刻な問題も

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石井一久監督

 3月末の開幕から約2か月が経過した今季のプロ野球。各チームが40試合前後を消化する中、後れを取り始めているのがパ・リーグ最下位の楽天だ。

 楽天は開幕カード・日本ハム戦は「2勝1敗」で勝ち越したものの、4月はその後2カードしか勝ち越せず5位に低迷。5月も23日終了時点で「6勝10敗1分」と黒星が先行し、順位も5位・西武と2ゲーム差の最下位(40試合・15勝24敗1分)とさらに下落している。

 今季のパ・リーグは昨季最下位の日本ハムが2年連続で沈むという予想がファン・OBの間では圧倒的だったが、日本ハムは前評判を覆して現在4位と奮闘。その一方で楽天が最下位に低迷している。チーム本塁打数(33本)がリーグ1位の一方、打率(.208)・得点数(116得点)は最下位と打線がつながりを欠いていることも浮き彫りになっているが、チームを率いる石井一久監督は現状をそれほど悲観的に捉えてはいないようだ。

 >>楽天助っ人の故障情報に「もうクビにしろ!」ファン激怒 石井監督も愛想尽かす? 今季も離脱止まらず批判<<

 石井監督はとんねるず・石橋貴明が23日に自身の公式YouTubeチャンネルに投稿した動画に登場。その中で、最下位に低迷する現状をどういているかという石橋の質問に対し「負け越してて言うのもなんですけど、まあこれからだなと。まだシーズン100試合以上あるので、このへんでしっかりと踏みとどまっておけば、反撃の体制は整えられる」と前向きに答えている。

 また、打線の機能不全についても「(シーズン全体では)だいたい平均の範囲(昨季のパ平均チーム打率は.240)に収まる。今いい人は落ちてくるし、悪い人は上がってくると思うんです。その平均値はまだウチは下にいるので、上がる要素は十分ありまるよね」と、今は下振れの時期でここから復調してくるだろうと見解を示した。

 シーズンでは序盤出遅れたチームがその後復調し結果上位に入ったというケースは少なからずあり、昨季は40試合消化時点で「13勝26敗1分」と今の楽天以上に借金が多かった阪神が最終3位でCS進出を果たしている。石井監督もチームがここから上り調子になることを期待しているようだ。

 ただ、楽天ファンの意見は「いくらなんでも楽観的すぎる」、「いずれ数字は収束するって何の根拠にもなってないぞ」と否定的なものがほとんど。また、「活きのいい若手打者が皆無なのがキツい」、「うちより負けてる中日が羨ましいレベル」といった打者の面子に関する不満も高まっている。

 「23日終了時点でセ最下位(14勝27敗)に沈む中日は、楽天と同じく貧打に苦しんでいるチーム。ただ、そんな中でも岡林勇希(21歳/.265・1本・8打点)、石川昂弥(21歳/.272・4本・13打点)、細川成也(24歳/.324・3本・21打点)など20代前半の打者が複数、頭角を現してきています。一方、楽天の20代前半野手はここまで打率は2割前半以下、本塁打も0~2本程度にとどまっている選手がほとんど。もちろん、ここから数字を伸ばす選手が出てくる可能性もゼロではないですが…」(野球ライター)

 石井監督にとって、今季は3年契約の最終年。低迷から抜け出せないまま終わると進退問題に発展することも避けられなくなりそうだが、今も未来も暗いと嘆くファンを喜ばせるような戦いを見せることはできるのだろうか。

文 / 柴田雅人

動画内の引用について
石橋貴明のYouTubeチャンネルより
https://www.youtube.com/@user-ke1fy5cc4y

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