問題となっているのは、「0-5」と巨人5点ビハインドの4回裏1死一、二塁。打席の秋広優人は、DeNA先発・平良拳太郎がカウント「1-1」から投じたシンカーを引っ掛け二ゴロに。DeNA二塁手・牧秀悟からの送球を受けた遊撃手・京田陽太は二塁を踏み一走をアウトにすると、併殺を狙いすぐ一塁手・ソトに送球した。
打者走者の秋広はソトの捕球と同じタイミングで一塁を駆け抜けたが、岩下塁審は右足が蹴り上がるほど、右手を上から下へ勢いよく振り下ろしアウトをコール。ところが、巨人側がリプレー検証を要求したところ、映像ではソトの捕球よりも先に秋広の左足がベースに到達している様子がはっきりと映っており、審判団はセーフに判定を覆した。
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岩下審判の判定に、ネット上では「一体何を見てたのか、しっかりしてくれ」などと呆れ声が上がったが、中には「誤審のくせに自信あり気に腕振ってたのも腹立つ」、「動き大げさで恥ずかしいコールだな」、「いい加減おとなしくなれよ、また選手にキレられるぞ」といったジェスチャーに対する不満も見られた。
「岩下審判は現在34歳、今季がキャリア13年目になりますが、コールの遅さや大げさなジェスチャーが目につくとして以前から問題視されています。昨季は9月11日・ヤクルト対DeNA戦で外角の際どい球を見送ったヤクルト・村上宗隆に対し、捕手のミットにボールが収まってから2秒ほど間を置いた後、左手の握り拳をアッパーのように右方向に突き上げるジェスチャーで三振をコール。これを見て、村上は岩下審判を振り向き数秒ほど凝視するなど不服そうな様子を見せています。岩下審判はグラウンド上の選手はもちろん、客席のファンにも判定内容がしっかり伝わるようにあえてやっている可能性もありますが…」(野球ライター)
プロ野球の試合では審判の判定がリプレー検証の結果覆ることはそう珍しいことではない。今回の岩下審判も判定ミス自体はそこまでたたかれてはいないが、ミス直後のジェスチャーについてはいただけないと不満を抱いたファンも多かったようだ。
文 / 柴田雅人