注目が集まったのは、「9-5」と巨人4点リードで迎えた7回裏でのこと。この回からマウンドに上がった平内は、先頭の濱田太貴に初球ヒットを許す。さらに、続く内山壮真にもセンター前ヒットを浴び無死一、二塁とあっという間にピンチに陥った。
すると、原監督はここでベンチを出て審判に交代を告げると、その流れでマウンド上の平内の元に歩み寄る。同監督は平内をにらみつけるような険しい表情で5秒ほど何か言葉をかけており、平内は話が終わるとうつむくような様子でベンチに下がった。
原監督は平内を降ろした後に田中豊樹をマウンドに送り出すも、田中は塩見泰隆にいきなり2号3ランを被弾。火消し失敗で1点差に詰め寄られたが、この後同点・逆転は許さずチームは辛くも逃げ切った。
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この原監督の行動を受け、ネット上には「うわ、これ原監督明らかに怒ってるぞ」、「映像見る限りだと苦言を呈しているように見えるな」、「確かに何しに出てきたんだって感じの投球ではあったが…」、「どういう投球してるのかって説教されててもおかしくない」といった驚きの声が寄せられた。
平内に不満げな様子を見せた原監督だが、一部からは「起用したベンチも悪くないか?」などといった指摘も上がっている。平内は昨オフの右肘手術・育成落ちを乗り越え今季5月14日に支配下復帰したが、復帰後初登板となった同日・広島戦では失点こそしなかったものの無死一、二塁とピンチを招いた。復帰2戦目となった17日の試合もほぼ同じ投球内容となったが、首脳陣は前回登板で精彩を欠いた点を考慮し、平内を使わない選択もできたのではという意見も多い。
16日終了時点で救援防御率がリーグワースト(5.05)に沈んでいる巨人。危機感の表れからか、翌17日にはオリックスから先発・リリーフどちらもこなせる鈴木康平をトレード補強しているが、厳しい状況を打破するのはいつになるのだろうか。
文 / 柴田雅人