>>全ての画像を見る<<
トレードマークでもある赤のジャージをベイスターズカラーの青に変えて登場したカジサックは「今日はDeNAに勝利して頂きたく、青いジャージにしました」と意図を説明。妻のヨメサックと5人の子どもたちがマウンドの周りで見守る中、キャッチャー・山本祐大に向け投じたボールは、見事にノーバウンドでミットに収まり、丁寧にマウンドを慣らしてグラウンドを後にした。
その後の取材でカジサックは「緊張するとは思っていたのですが、ここまで緊張するとは思わなかったレベルで緊張しましたね」と素直な心境を吐露。
インコースの際どいコースに決まった投球には「僕はギリギリで生きていきたいタイプですから」と笑わせた。自己採点では「90点ですね。練習の時はもう少し強い球が行ってたんですけど、やっぱり本番、あれだけのお客様と選手がいる中で、ちょっと日和って球速を落とし気味になっちゃったかな。J.B.(ウェンデルケン)選手に後で謝りに行かないと」とマイナス10点の部分を明かし、頭をかいた。
父の勇姿に長男のとうじ君は「意外と球が速くて、ちゃんとコントロールできていて凄かった」、長女のかんなちゃんは「練習の時から速いなと思っていたけど、背中越しに見ると更に圧が感じられて凄いなと思いました」、次女のせんりちゃんは「パパすごかった」、三女のはるちゃんは「めっちゃ楽しかった」と絶賛。ただ、次男のコジサックことこじろう君は「意外と速かった」との感想後、「パパのアルファードの窓に鳥にフンが付いていて、めっちゃ黒かった」とボケ倒し笑いを誘っていた。最後にヨメサックは「思ったより速かったので、球場の皆さまがおおぉ!って言ってくれたので、それが凄い嬉しくて、誇らしかった。ちゃんとキャッチャーまで届いてカッコ良かった」と惚れ直した様子だった。
その後、「ドッカーンフライキャッチ」などでもスタンドを盛り上げ、極めつけは球団のチア「ディアーナ」が本気で走り、驚異の勝率を誇る注目イベント「ハマスタバトル」リレーにも参加。YouTubeでは裏方として活動している2700らがリードすると、アンカーのカジサックがディアーナよりも先にゴールし、大観衆から大きな拍手が送られていた。
ゲームは約5時間の大熱戦となったが、その試合後にはYouTube撮影を行うなど、一日中ハマスタをジャックしたカジサックファミリー。晴れやかな天候と相まって、爽やかな笑顔をスタンドに届けることに成功した。
取材・文・写真 / 萩原孝弘