その名は《ヘリヤーズロード》。1997年創業。 7~9年熟成だそうです。
天使の取り分は8%と多く、熟成は割と早めな感じでございます。
タスマニアの大自然、南極から吹く風、世界一純粋な水源、理想のモルトウイスキーを作る条件が全て揃っている!とメーカーは自信をもって発信してます。
何種類か発売されてますので是非お試し下さいませ。
お酒の質はとても良いです。きっちり仕上がってます。
比較的新しい蒸留所なので、これからも頑張って欲しいところです。
それではオーストラリアのお酒事情を探りましょう。
オーストラリアはワインが有名ですし、結構 《飲み助》が多いイメージです。
先住民族の居住地区にはお酒を持ち込んではいけないとかパブの事をホテルと言ったりする事ぐらいは何となく聞いた事がある人も居るのではないでしょうか。
でも蒸留酒のイメージって無くないですか?
モルト好きな方でしたら今は無き《ラマーロウ》とかを思い出す方が居るかもしれませんが。。。
実はこんな歴史があるのです。
オーストラリアにイギリスが入植を初めてすぐの1825年に【ウイスキー製造に関する布告】が行われ、タスマニア島だけで、なんと16か所もの蒸留所が出来たそうです。
しかし、1839年に蒸留酒全てが【全面禁止】されました。
作るのも、売るのも、飲むのも禁止です。全くもって酷い話です。
この間、暴動が起きるのを恐れて醸造酒であるワインやビールは公の場では時間制限、杯数制限有りですが、一応許可されていたようです。
その後、実に153年ぶりの1992年に法律が改正され、小規模のウイスキーだけ生産可能となりました。その結果、雨後の竹の子の様にわらわらと・・・
現在なんと50か所以上の蒸留所があるそうです。
タスマニアだけで日本全体より蒸留所が多いって凄い事だと思います。
まぁ、他の蒸留酒も合わせれば日本の方が桁違いに多いですけどもねw
面白いのがタスマニアにある蒸留設備メーカー《ナップ・ルワー社》。
元々、街の鍛冶屋でしたが、あまりにも蒸留器の相談と注文が入る為、すっかり設備メーカーになってしまったとの事です。今では世界を相手に商売しております。
禁酒法ってアメリカのやつが有名ですが、オーストラリアでも有ったんですねぇ。
今は改正されているので結果オーライですが、酒ぐらい飲ませろってーの!!
このコラムを読んで下さっている方は完全同意して頂けるはずですw
次回その辺りを掘っていきますので。
本日も皆様が素敵なお酒に出会えますように。
監修
Bar ADDICT