TBS系列『サンデーモーニング』のスポーツコーナー、「週刊御意見番」。元日本ハムファイターズ監督の大沢啓二氏とセ・パ両リーグで活躍した張本勲氏のコンビでスタート(注・初期の頃は大沢氏単独)し、大沢氏が亡くなった後は、張本氏が長年コメンテーターを担当してきた。
2021年12月に張本氏がレギュラーを降板すると、22年1月からは元読売ジャイアンツの上原浩治氏が後継者として出演することに。ところが、同4月以降は同氏がアメリカにも拠点を持っていることもあり、ほぼ隔週の出演となっている。
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そんな中、月1ペースで番組に登場しているのが、横浜DeNAベイスターズ初代監督の中畑清氏。明るいキャラクターと『サンデーモーニング』の中心視聴者層である中高年世代への絶大な人気で、好感度が高い。また、その発言も高く評価されている。
WBCが盛り上がっていた3月19日、中畑氏は日系人選手として初めて代表に招集されたラーズ・ヌートバー選手について「雰囲気を変える選手が出てきてくれたのが大きい。ヌートバー選手。いや目立ってますね」と絶賛。さらに、「お母さんが私の大ファンだったということで。これは確実なネタなんです。これを言いたかったんです」とコメントし、スタジオのスタッフから笑いが漏れた。
また、司会の関口宏がイタリア戦のVTR放送を途中で打ち切ろうとすると、なかなか『サンモニ』で絶対的な権力を持つ関口に物申す人物はいないのだが、中畑氏は「この後も良いのがあるんですけどね。イタリア戦で活躍したやつもいるんですよ」と抗議し、全てを放送させた。
プロ野球開幕後の4月16日には、関口がセ・リーグの順位について巨人と阪神のみに言及し、話題を変えようとした際に「DeNAも良いんですよ。DeNAも予想よりはるかに良くなっているんですよ」とDeNAに言及するよう訴える。関口が「ああそうですか」と塩対応を見せると、「もう終わりですか?」と冗談めかしながらも進行に苦言を呈していた。
明るさに加えて関口に苦言を呈することができる中畑氏と、冷静な解説をする元中日ドラゴンズ監督の落合博満氏は「オチナカコンビ」などと称され、人気が出てきている。一方、上原氏はアメリカにいることもあり、出演回数が減っている状況で、存在感が薄まりつつあるとの声も出ている状況だ。