発端となったのは、スシロー公式ツイッターが10日に投稿したツイート。スシローは「サーモンの素晴らしさをもっとみんなに伝えたい」「抑えられないこの気持ち...どうしようもなくてChatGPTに相談してみました」と、ChatGPTに「『スシローのサーモンの素晴らしさ』を伝えるバズるアイデアをひとつ考えてください」と質問している画像を投稿した。
この質問に対するChatGPTの答えは、「『AI が考える究極のサーモン寿司』SNS投稿キャンペーン。このキャンペーンは、AIにサーモン寿司の画像を生成させてSNSに投稿していくキャンペーンです」というもの。作った画像は、SNSにハッシュタグとともに投稿するよう指示されていた。
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このアドバイスを受け、スシローは11日に画像生成AIで作成した「スシローの『サーモン』のビジュアル」を投稿。海を泳いでいるようなサーモン寿司のAI写真や、マグマに焼かれたような「焼とろサーモン」のAI写真など、計11枚の現実離れした状況の寿司のAI写真を投稿していた。
しかし、このAI画像に一部ツイッターユーザーから「イラストレーターがどれだけ苦しんでるのか知ってるのか」「もし自分の創作物がこれに勝手に使われてると思うとゾッとする」「スシロー最低だな」「勝手に著作物使われたくない人が大勢いる現状で企業がその生成AIを使うってヤバすぎ」「ツイートを削除するのが企業としての筋」といった苦言が集まる事態となっている。
画像生成AIについては、AIが学習時にアーティストが描いたイラストなどを勝手に素材として取り込んでいることが問題視されているため、このような反発が起こった様子。なお、著作権法上では、機械学習のために著作物を複製することは営利、非営利ともに認められており、今回のケースは法律違反となることはまずない。
法律違反でもなく、ツールを悪用しているわけでもないにも関わらず批判が集まってしまったスシロー。ネット上からは「合法のツールを使って何が悪いんだ」「叩かれて可哀想」「企業が雑なAIで作ったビジュアル広告を使っただけなのに」「もう何が悪なのかわかってなさそう」といった同情の声も多く集まっている。
記事内の引用について
スシロー公式ツイッターより https://twitter.com/akindosushiroco