問題となっているのは、「1-1」と両チーム同点で迎えた4回表1死一、二塁の場面。打席の阪神・森下翔太は、広島先発・九里亜蓮がカウント「2-1」から投じたツーシームを強振。打球は左中間フェンスの最上部に直撃した後、右方向に背走していた左翼・西川龍馬の逆を突くように跳ねたため、走者一掃のタイムリー二塁打になるものと思われた。
ところが、ノイジーは打球判断を誤ったのか、逆を突かれた西川がボールを捕球した時点でようやく三塁を回り、ほとんど進塁しておらず。前が詰まっていたせいもあり、一走・佐藤輝明は本塁にかえることができず三塁止まりとなった。
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このノイジーの走塁を受け、ネット上には「ノイジーの走塁遅すぎ、怠慢プレーだろこんなの」、「ノイジーがチンタラ走ったせいで佐藤が帰れずに1点取り損ねた」、「打球処理に時間かかってたから2点確実と思ったのに」、「森下の成績や給料にも響くんだからしっかりしてくれよ」といった批判が寄せられた。
「今回の場面では森下が放った打球が広島捕手・坂倉将吾へ返球されるまでに13秒ほどかかっています。プロ選手のベースランニングは一般的に1周15秒が平均といわれていますので、一塁からのスタートだった佐藤は普通に走ることができれば十分本塁に到達できていたものと思われます。ノイジーとしては打球を捕られ自身も戻れずという最悪の展開だけは避けたいと考え、打球の行方を見極めるのに慎重になり過ぎた面もあったのでは」(野球ライター)
ファンの間で物議を醸した4回表のノイジーだが、この後5回表2死一塁の場面では、森下が右安を放つ間に一塁から一気に三塁まで進む好走塁を見せている。これを受け、一部からは「前の回の走塁とはえらい違いだな」、「本人もさっきの進塁遅れはマズかったって反省したのか?」といったコメントも上がっていた。
文 / 柴田雅人