この日(日本時間)、DDTの米国遠征組はハリウッドでGCWとの全面対抗戦を行ったが、日本残留組はハリウッドに負けじと横浜大会を開催。メインを託されたのは、岡谷、小嶋、高鹿の若手3選手だった。先の若手リーグ戦「D GENERATION CUP」は“驚異の新人”正田壮史が優勝して、米国遠征の権利を得た。同リーグ戦を制覇できなかったこの3選手にとっては、またとない再チャンスが巡って来た。オープニングで組み合わせ抽選が行われ、第1試合は岡谷VS小嶋に決定。巴戦のため、連勝しなければ、闘いはエンドレスに続く過酷なものとなる。
第1試合では、小嶋がドロップキックで先制攻撃。ブレーンバスター、場外目がけてダイビング・ボディアタック、場外でのボディスラムと猛攻。その後も小嶋はトペ・コンヒーロ、ダイビング・ボディアタックと攻め込んだ。岡谷はノーザンライト・スープレックスで反撃も、すぐさま小嶋が不思議の国の小嶋~コジマワンダーランド~、腕決め式変型ボムと畳みかける。それでも岡谷はランニング・ネックブリーカー2連発、ビッグブーツ、ブレーンバスターからダブルアーム・スープレックスを決めて3カウントを奪取し先勝。
第2試合は、岡谷が休む間もなく高鹿と激突。高鹿は丸め込み連発から、左腕に的を絞ってアームロック、キーロックで集中砲火。岡谷もランニング・エルボー、かけ上がり式ブルドッキング・ヘッドロック、ノーザンと畳みかけるも決定打にはならず。高鹿は執拗にアームロック、そしてムーンサルトプレスを狙うも自爆。岡谷はダブルアーム・スープレックスもカウントは2。その後、エルボーの応酬となり、岡谷が顔面蹴りからダブルアーム・スープレックスを再度決めて、執念の3カウントを奪い巴戦を制した。
2連闘で息も絶え絶えの岡谷は「KING OF DDT、スタート地点に立ったぞ。アイツら最高に気持ちいいじぇねぇか。米国で盛り上がってるみたいだけど、こっちも負けてなかったんじゃないか!?小嶋、高鹿、テメエらの気持ちも勝手に背負って、KING OF DDT、ほかのヤツら全員ぶっ潰してやる。米国に行ってるヤツら、覚悟しとけ!」とマイク。岡谷は1回戦で勝俣瞬馬と対戦する。
◆DDTプロレス◆
『DDT goes YOKOHAMA!~ハリウッドをブッ飛ばせ!!~』
2023年4月1日
神奈川・横浜ラジアントホール
観衆 196人(満員)
▼「KING OF DDT 2023」出場権争奪巴戦
①時間無制限一本勝負
○岡谷英樹(10分9秒 片エビ固め)小嶋斗偉●
※ダブルアーム・スープレックス
②時間無制限一本勝負
○岡谷英樹(12分0秒 体固め)高鹿佑也●
※ダブルアーム・スープレックス。岡谷が「KING OF DDT 2023」出場権獲得。
(どら増田)