注目が集まったのは、「3-5」とロッテ2点ビハインドの8回表2死一塁でのこと。打席の山口は、ソフトバンク5番手・津森宥紀がカウント「1-2」から投じた直球を見送る。高さは山口の膝上付近、コースはベース板の右端付近だったこの球を、球審はストライクと判定し見逃し三振をコールした。
だが、山口はストライク判定に納得がいかなかったのか、コール直後に球審の方を振り向くと、「え~?」といわんばかりに肘を曲げながら右手を上げる。また、中継では山口の表情もアップで映ったが、山口は「マジか」というように口を動かしながら苦笑いを浮かべていたが、球審からは特に反応はなく判定も変わらなかった。
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この山口の態度を受け、ネット上には「あからさまに不満にじませててビビった」、「一球速報にも判定不服って表示されてるじゃん」、「なんでストライク?みたいなポーズしてたけど退場食らわないかヒヤっとした」、「映像見る限り明確なボール球とは言えない気もするんだが…」、「ここが実質ラストチャンスだって意気込み過ぎてたか?」といった驚きの声が上がった。
「8回表2死一塁の場面は一発出れば同点で、それまでに2安打していた山口にとっては今季初の猛打賞もかかっていた場面。一方、仮に無得点なら9回は昨季ロッテで防御率『0.91』、ソフトバンクに移籍した今季も3月31日の開幕戦で『1回無失点・被安打1・2奪三振』と好投している守護神・オスナが控えているため、勝機がかなり薄くなる状況でした。山口は何としても一発同点、もしくはチャンスを広げる打撃をしなければという思いから、見逃し三振判定に少し感情的になってしまった部分もあったのでは」(野球ライター)
試合後の報道では「勝たないと意味がない」、「背負いすぎは良くないかもしれないですけれど、チームを引っ張っていけるように頑張りたい」と責任感をにじませたという山口。4日から予定される本拠地開幕カード・日本ハム3連戦では打線を牽引する活躍を見せることができるだろうか。
文 / 柴田雅人