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【放送事故伝説】子ども向け番組にまさかの写真が挿入?DVDも回収へ

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 映画やドラマなど、世間から「名作」と呼ばれる作品は何度も再放送が行われたり、ソフト化が行われるなど、時代を越えて愛されていくものである。だが、中には「制作当時の演出」が時代を越えて問題が発覚。大トラブルに発展するケースもある。

 現在も放送されているNHKの『みんなのうた』。1961年の放送開始から60年以上の歴史を持つ長寿番組で、特徴は楽曲に合わせたアニメーションが新規制作されることである。

 『山口さんちのツトム君』、『北風小僧の寒太郎』など、この番組をきっかけに有名になった作品はいくつかあるが、80年代を代表する一作として『コンピューターおばあちゃん』がある。

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 もともとはNHKの作曲投稿番組『あなたのメロディー』に投稿された楽曲で、後に作曲家の坂本龍一がプロデュースと編曲を行い、『みんなのうた』には珍しいテクノポップ調の楽曲に仕上がっている。

 世界的に著名な坂本の参加、「コンピューター」と「おばあちゃん」という一見、ミスマッチな組み合わせの楽曲とシュールなアニメ映像が好評となり、本作は発表された1981年以降、何度も『みんなのうた』で再放送され、2004年にはアニメーション込みで通信販売限定のDVD化が行われた。

 しかし、このDVDは発売から6年後の2010年、突然NHKの手により回収されてしまう。原因はアニメーションに挿入された「卑猥な写真」であった。

 アニメの中にはバイクに乗ったおばあちゃんが、宇宙を颯爽と走行しているのだが、その背景にはサブリミナル効果的に、西洋人女性の胸や尻、下着など姿といった卑猥な写真がコラージュされていたのだ。

 問題の写真は約0.1秒ずつと肉眼ではほとんど確認できないレベルだが、NHK制作の子ども向けのアニメ作品に卑猥な写真が差し込まれているとなれば、これは大問題であり、問題のDVDの回収が行われたのである。

 卑猥な写真がコラージュされていた理由は、恐らく当時のアニメスタッフがイタズラや遊び心で挿入させたためと思われている。なお、『コンピューターおばあちゃん』は何度も『みんなのうた』で再放送が行われており、30年近くに渡り「卑猥な写真」を放送していた事にもなる。

 その後、『コンピューターおばあちゃん』のアニメでは、問題の写真は全て差し替えられ、現在も再放送が行われている。

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