これを受け、元衆議院議員で政治評論家の杉村太蔵氏は放送法について、「報道される側の政治家からすると『できるだけみなさん政治的公平にできるだけ放送して下さい』と思うわけですよ」と議員経験者としての本音を明かした。杉村氏は「放送される(政治の)側と放送する(マスコミ)側で受け取り方が違うのは事実」とし、「もっとそこを国会で冷静に議論した方がいい」とコメントした。
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さらに杉村氏は、自身がコメンテーターとしてテレビ番組に出るにあたり、「政治的公平性って僕もすごく最初言われたんですよ。自民党の国会議員を経験したということもあるし」と話し、スタッフから「政治的公平には十分気をつけて下さい」といった要求があったと裏事情を暴露した。
ただ、杉村氏は「完全に政治的公平を重視しようとすると、結局中身が薄くなるんですよ。『明るいニッポン』としか言えなくなる。だから、結果的に薄口になっちゃうんですね」と自身に名付けられた“薄口政治評論家”に絡めた悩みも吐露していた。
この日は、経済学者の成田悠輔氏もゲスト出演。海外では日本のように放送局を政府が監督する制度はないが、「アメリカはものすごく極端な内容をガンガン放送しまくるテレビ局とかが普通にある。場合によっては陰謀論まがいのものとかフェイクニュースまがいのものもテレビ(の電波に)乗っちゃう状態になっている」と現状を明かした。必ずしも日本の現状の制度が悪いわけではない立場に付いた。
これには、ネット上で「政治的公平性突き詰めるとつまらなくなるっていうのはよくわかる」「これはあるな。日本のマスコミは政府の言うまま垂れ流しだもんなぁ 」といった声が聞かれた。