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高市氏と小西氏の内部文書バトルで思い出される永田メール事件

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 自民党の高市早苗衆議院議員と、立憲民主党の小西洋之参議院議員の間でバトルが勃発している。きっかけは小西氏が参議院予算委員会の場で、総務省の内部文書を示した。そこでは安倍晋三首相(肩書は当時、以下同)と高市総務相が電話会談をした内容があり、放送法が規定する政治的公平に関する解釈変更を高市氏らが試みていたとするものだ。これに対し高市氏は、電話内容を否定している。

 7日、総務省はこの文書を同省が作成した行政文書だと大筋で認める方針だとわかった。しかし、記載されている内容については、発言などが確認できなかったり疑義があったりするとして、引き続き精査するという。高市氏は該当箇所について、小西氏の追及に対し、「捏造の文書でなければ議員辞職をする」と明言している。

 シロかクロかを巡っての大激論が繰り広げられていると言えるが、そこで思い出されるのが2006年に起こった永田メール事件だろう。

 >>逆ハニトラに、現役首相が裏事情暴露…とにかくスキャンダラスだった西山事件<<

 この年、2月16日の国会で民主党所属の永田寿康衆議院議員が、前年の衆院選に出馬したホリエモンこと堀江貴文氏が、自民党の武部勤幹事長の次男に多額の金銭援助を要請したという内容のメールを暴露した。

 その日のうちに、当時の小泉純一郎首相が記者たちの質問に「ガセネタ」と明言。また当時、堀江氏は東京地検特捜部により逮捕、勾留されていたが、特捜部も「メールの事実関係は把握していない」とコメントを出している。そのため、メールは偽物ではないかという流れに変わって行った。

 当初、永田氏は内容は事実であると主張し、民主党の代表だった前原誠司氏も同調の姿勢を示した。しかし、世論の流れは変えられなかった。さらに、永田氏が情報を提供したジャーナリストの名前を明らかにすると、この人物はほかにも捏造記事を作っていたため、偽物疑惑は決定的となる。

 結果的に、前原氏は民主党の代表を辞任、永田氏は議員辞職に追い込まれた。その後、永田氏は国政復帰を模索するも精神を病み、自殺している。

 国会を巻き込む大騒動となった永田メール事件を彷彿とさせる今回の騒動。果たして、どういう決着を見せるのかは気になるところだ。

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