蔵本由唯さん(仮名・38歳)も、平凡な主婦である自分がまさかサイトで出会った男性と、一夜限りの関係を結ぶことになるとは夢にも思っていなかったという。
>>前編:<実録!不倫カップルの顛末>密告者は誰?…正体不明の犯人に怯える疑心暗鬼の日々<<
「夫とは、もう何年も前から夜の生活も、会話もほとんどなくて…子どもも大きくなり、手も離れてきて、虚しさや寂しさを感じるようになったんです。そんな時、付き合いの長い友人にマッチングアプリを勧められて…。
友人は“気を付ければ大丈夫だし、既婚者もたくさん使ってるよ”と言ってましたが、その場では聞き流しました。だって、変な事件に巻き込まれたりしたら恐いじゃないですか。でも、それから数か月後に夫と大喧嘩して、当てつけとお酒を飲んでいた勢いもあって、つい勢いで登録してしまったんです」
酔いの勢いもあって、アプリに登録をした由唯さん。自暴自棄な気分になりながらも「実際に会ったりしなければ大丈夫」と思ったそうだ。
「登録してすぐに何十人もの男性達から返信が殺到して、ビックリしました。身体目的だと思われる人は避けて、何人かとやり取りをしたんです。Tという既婚男性と頻繁に連絡を取るようになりました。夫と違って私の話を細部まで聴いて理解してくれ、的確なアドバイスをくれたり励ましたりしてくれたんです。
気が付くと、朝から夜までずっとやり取りをしていました。日常生活の寂しさや夫への不満や子ども達の話が中心だったと思います。彼が性的な関係を期待して来たら、すぐに連絡を取るのをやめてアプリも退会しようと思っていましたしね」
元々、警戒心の強い保守的な性格の由唯さん。出会い系のアプリでは身体目的の男性が多いと思ったが、彼はそんな素振りは全く見せず、拍子抜けしたそうだ。反面、由唯さんの方が、次第に男性に惹かれていくことになる…。