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銭ゲバな〝育ての親〟にやられ放題だったaiko 一時はレコード会社の役員も

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 警視庁渋谷署は20日、取引先への発注額を水増しして会社に損害を与えたとして、シンガー・ソングライターのaikoが所属する芸能事務所「buddy go」(東京都渋谷区)元取締役の千葉篤史容疑者を会社法違反(特別背任)容疑で今月18日に逮捕したことを発表した。

 各メディアによると、千葉容疑者は同社取締役だった2016年9月〜19年1月ごろ、所属するaikoのファン向けのTシャツやバッグなどを、知人の男(会社法違反容疑で書類送検)が営む芸能関連会社を通じて仕入れた際、仕入れ価格を25回水増しし、会社に計約1億円の損害を与えた疑い。

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 調べに対して千葉容疑者は、「知人の会社が得た利益の9割を受け取る契約は結んだが、会社法違反の認識はない」と供述。知人の会社から自身の口座に現金をバックさせた金を、車の購入費などに充てていたという。

 「千葉容疑者はaikoの音楽プロデューサーとして二人三脚で育て上げ、aikoにとっては〝育ての親〟のような存在。一時期は、aikoを売り出した功績が認められてaikoの所属レコード会社・ポニーキャニオンの執行役員にまで上り詰めていた」(音楽業界関係者)

 ところが、以前、一部が報じたところによると、千葉容疑者は2017年に執行役員に就任。19年6月の人事で取締役に昇進する予定だったが、同年8月に諭旨退職の処分を受けていたという。

 その理由だが、「aikoの個人事務所との関係が深すぎる」と監査会社から指摘があってそこから調査が入り、結果、約10年前から千葉容疑者がaikoの個人事務所に名前を連ねていたことが発覚。

 登記簿上の社長はaikoだったが、実質的な社長は千葉容疑者で個人的に利益を得ていたため、職務規定違反を犯していたというのだ。

 「aiko側からの刑事告訴があったのかもしれないが、どうやら、〝育ての親〟にいいようにやられてしまっていたようだ」(芸能記者)

 音楽業界の〝闇〟が明らかになってしまった。

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