報道によると、リチャードはチーム打撃練習で首脳陣から一走を進める二ゴロを狙えと指示を受ける。しかし、ボールを見逃したり打球をスタンドインさせたりとうまく指示をこなせなかったため罰走をしいられるはめとなり、終了後には長谷川勇也打撃コーチの前で涙を流したという。
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リチャードは昨季一軍では3本塁打にとどまるも、二軍ではウエスタン・リーグ新記録の29本塁打を放った次代の主砲候補。今春キャンプはA組スタートとなっており、連日早出練習に参加するなど精力的に調整に励んでいることが伝えられている。
そのリチャードの涙を受け、ネット上には「またリチャードが自分の不甲斐なさに泣いてるのか…」、「気持ちは分からなくもないけど、プレーに一喜一憂するのはそろそろやめにするべき」、「藤本監督の最後通告で精神的に追い込まれてないか?」、「指示守って評価上げなきゃって気負いすぎたんだろうか」といった反応が寄せられた。
「リチャードはかねて未熟なメンタル面が課題とされている選手で、昨季も審判のストライク判定に悪態をついて退場したり(6月)、不振へのいら立ちを態度に出して二軍送りにされたり(8月)といった問題が頻発。8月に二軍送りとなった際は今回と同じように涙を流したといいますが、藤本博史監督はなかなか課題が改善されないこともあってか、昨年10月に『本当に来年、ラスト勝負くらいの気持ちでやってくれないと。そんなに時間は待ってくれない』とリチャードの退路を断つようにハッパをかけたことが伝えられています。リチャードも相当な危機感を抱いているようで今春キャンプは猛練習に励んでいますが、首脳陣に見限られたくないという気持ちが少々空回りしている面はあるのでは」(野球ライター)
藤本監督からも「チーム打撃なんやから、転がせと言われたら転がせと。そういう意識も見えてこないからね」とため息をつかれたというリチャード。指示を守れなかった悔しさを今後に活かすことはできるのだろうか。
文 / 柴田雅人