報道によると、鵜飼は二軍本拠地・ナゴヤ球場で自主トレを行った25日に取材に対応。その中で、2月1日から予定される春季キャンプでは立浪和義監督の意向を受け、中京大中京高校時代以来の、一塁守備に挑戦することを明かしたという。
鵜飼は昨季出場した59試合中49試合で守備に就いているが、守備位置は全て外野で他ポジションでの出場はゼロ。2年目の今季も外野手として、アキーノ、アルモンテといった面々とレギュラー争いを展開するものとみられていた。
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鵜飼の一塁挑戦を知ったネットユーザーからは「外野の枠まだ埋まってないのになぜ一塁に回すんだ?」、「高校で守ってるとはいえ、プロでは未経験なのにやらせて大丈夫なんだろうか」、「外野以上に出場機会が見込めるなら分かるが、一塁にもビシエドがいるしなあ」、「立浪監督の考えはよく分からんが、もしかして鵜飼をビシエドの後釜にしようとしてるのか?」といった驚きの声が相次いだ。
球界では、チーム内の本職ポジションが既に埋まっている選手が、活路を求めて他ポジションに挑戦することは珍しくない。ただ、中日の外野は現在大島洋平、岡林勇希に続く選手がまだ不在。鵜飼にとってはレギュラー獲りのチャンスが十分に残されている中、立浪監督が一塁に挑戦させることを意外に思ったファンも少なからずいたようだ。
「中日の一塁には2016年の加入から主軸に座っているビシエドが君臨しているため、ビシエドが万全なら鵜飼は一塁で出場機会を得ることは厳しいといえます。ただ、ビシエドは昨季に入団以降最少の14本塁打にとどまった上、リーグワーストの20併殺打を喫するなど勝負強い打撃にかげりが見えています。そのため、立浪監督はビシエドの計算が立たなくなってもカバーできるよう、鵜飼を代役・後釜候補として試そうとしているのでは」(野球ライター)
25日の報道では「試合に出られるならどこでも守る」と意気込みを語ったとも伝えられている鵜飼。今季はとにかく出場機会に飢えている様子だが、その鵜飼を一塁に挑戦させる立浪監督の判断は吉と出るだろうか。
文 / 柴田雅人