男は2022年9月、JR基山駅を訪れると、自動改札機を通らず駅員に定期券を見せて改札を通過しようとする。駅員が自動改札機を通るように促すが、男は頑なに定期券を見せつけてきたため、駅員が警察に通報した。
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その後、警察が男の定期券を調べたところ、カラーコピーで偽造されたものであることが発覚。また、コピーした元の定期券もすでに使用できないもので、警察は19日に偽造有価証券行使の疑いで逮捕した。警察の取り調べに対し、男は「間違いない」と容疑を認めている。現在、警察は余罪もあると見て、捜査を進めている状況だ。定期券をカラーコピーで作ったうえ使用するとは、かなり異常な事件と言えるだろう。
この事件に、ネット上では「こういう事件って意外と多い気がする。しっかり見ていない駅員も多いし、基本的に性善説になっているので、発覚しにくいのでは」「キセル乗車や今回のような不正は非常に悪質性が高い。重罪にするべきではないか」「カラーコピーの影響で偽造がしやすくなっている。特に鉄道の場合いろいろと抜け穴も多そう」「技術革新が起こるとそれに付随した犯罪が起こる」などの声が上がる。
また、「駅員がきっちり突き返して毅然たる態度を取ったのは良かった。世の中捨てたもんではない」「やり口を見ると他の駅でもやっている気がする。通してしまった駅員もいるだろうね」「今後、全国でも自動改札機を使用せず定期券を見せて通ろうとする人間は疑われることになる」などの指摘も出ていた。