番組では事前収録された高津監督のインタビューを放送。高津監督は「80勝59敗4分」でセ・リーグ2連覇を果たした今季の感想などを話したが、その中で絶対的主砲として打線を牽引した村上を絶賛した。
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今季の村上は出場141試合全てで4番を務め、「.318・56本・134打点」といった数字をマーク。三冠王(プロ野球史上8人目)、最高出塁率(2年ぶり2度目)、リーグMVP(2年連続2度目)、ベストナイン(3年連続3回目)とあまたのタイトルを獲得した。
記録ずくめのシーズンを過ごした村上について、高津監督は「本当の4番打者になってくれた」、「チームも『村上を取って将来こういう選手にしていこうよ』という、いろんなスタッフのミーティングであったりもあるんですけども、本当にその通りというか、それ以上のシーズンを過ごしてくれた」とコメント。2017年ドラフトで1位指名した当初からの期待を上回るほどの選手になってくれたと手放しで称賛した。
また、高津監督は「ベンチにいてもロッカーにいても、先輩・後輩いながら(関係なく)話題の中心になってる存在だとも思いますし、22歳ですけどしっかりチームを引っ張ってくれる大きな存在になったなと思います」と、村上はグラウンド外でもチームリーダーの役割を果たしてくれているとも語った。
高津監督の発言を受け、ネット上には同調の声が上がったが、中には「去年村上に辛口だった高津監督が今年はめちゃくちゃ褒め倒してる」、「MVP獲っても発破かけてた昨オフとは大違いだな」、「今年の成績にケチつけるようなことはさすがになかったか」といった指摘も見られた。
高津監督は昨オフ、「143試合・.278・39本・112打点」でリーグMVP、本塁打王などを獲得した村上について「本当の4番に求めるところと言えばムネ(村上)はまだまだ。こんなもんで真の4番と言われては困る」とコメントしたことが伝えられ、当時のファンの間では評価が厳しすぎると物議を醸している。同監督としては確実性に少し欠けた点、前半(26本)、後半(13本)で本塁打数に差があった点などが不満だったとみられるが、今年に関しては何ひとつ文句のつけようがなかったようだ。
今季の村上の活躍は高津監督のみならず球団も高く評価しており、12月9日の契約更改では3億8000万円増の年俸6億円での3年契約を結んでいる。本人は更改後会見で「本当に球団には感謝しかない。チームを勝たせる中心でいたいという思いは変わらない。もっともっとヤクルトに恩返しをしていきたい」と感謝の思いを口にしているが、来季もグラウンド内外でチームを牽引することはできるだろうか。
文 / 柴田雅人