search
とじる
トップ > 社会 > ホテル内の巨大水槽破壊、魚が1500匹死亡「悲惨だった」現地ドイツ宿泊客の生々しい声、原因は

ホテル内の巨大水槽破壊、魚が1500匹死亡「悲惨だった」現地ドイツ宿泊客の生々しい声、原因は

pic pic

画像はイメージです

 12月16日午前5時50分頃、ドイツ・ベルリンのホテル内にある巨大水槽が破壊。このニュースは日本でも流れたが、現地ではさらに生々しい声が伝えられているようだ。

 このニュースは、ベルリンにある「ラディソン・ブルー・ホテル」に設置された約100万リットルの水が入った水槽が破壊し、水槽の中にいた約1500匹の魚ほぼ全てが死亡した可能性があるというもの。けが人は2人と報じられている。

 ​>>W杯、ドイツ元サッカー選手の日本人侮辱発言が物議 “三苫の1mm”が差別問題に発展<<​​​

 ドイツ現地でもほぼ同様の内容が報じられているが、さらに現場の様子について語る人のネット記事や、SNSを通じて現地の様子を語る人が出てきており、より人々を驚かせ恐怖に陥らせている。

 水槽はホテル室内のロビーフロアの半分を占める大きさで、ロビー中央から天井に向かって円筒型に設置されており、水槽を囲むようにしてホテルの部屋が設置されていた。

 事件当時ホテルに泊まっていたという女性は、早朝にドドンというような音がして「ストームが来たのかと思った」と驚いたという。しばらくするとすぐに係の人が来て詳しい説明もないまま、「3時間半あげるからすぐにパッキングをしてホテルの外に出てくれ。3時間半後にはホテルを空っぽにする」と言われた。女性は電話を受けたり、館内放送などを聞いたりしておらず、係の人が実際に部屋に来たそうで、他の部屋も同様と思われる。

 女性はパッキングをして外に出たが、後に事件の詳細を聞いて驚いたという。また同じくホテルに泊まっていたという女性は大きな音がした後、何か起きたのかフロントに確認しようと電話をしたところ、「フロントには誰もいなかった」と明かしている。その後、消防隊員数人が来て、同じくホテルから出るように言われ外に出たそうだ。

 女性は破壊された水槽を見てはいないようだが、別の宿泊客は見ていた。水槽は全体的に破壊され、その時は人が歩けないほどではないものの、ロビーは水浸し状態だったそうだ。なお、当時ホテルには約300人が宿泊していたとみられている。

 宿泊客ではなく、事件直後にたまたま現場を通った人は、「ホテルの外にも水が流れ出ていて凍っていた」と明かす。水槽の中にいたと思われる魚が道で数匹凍っていた光景を見たそうで「悲惨だった」と振り返った。

 現在までに同施設の責任者は「原因は完全に不明」と言い、今後警察などを含めて明らかにしていくと発表している。しかし現地では、約2年前の大規模な改修が関係しているのではないかとする報道がいくつかある。2年前にデザインが変わり、円筒型の水槽の中にエレベーターが設けられ水槽内をエレベーターで移動できるようになった。

 水槽は少しの欠陥があったのではなく全体的に突然壊れたとされており、このデザイン変更に何らかの原因があったと推測されている。ネット上では「水槽をたたく人が多くて、その積み重ねで割れたのでは」「清掃職員による何らかのミスでは」といううわさも立っている。

 現在までにはっきりとした原因が分からず人々のモヤモヤもたまっているが、それ以上に現地で議論されているのは動物保護に関してだ。ドイツにも動物園や水族館があるが、一部の動物愛護家からは動物虐待という声が以前からあり、それがこれまで動物愛護に関心のなかった人にも影響を与えている。

 ニュースを引用したツイートのリプライ欄には「魚を水槽に入れることは人を刑務所に入れるのと同じ」「そもそも動物は野生で生活するもので見せ物ではない」「これが教訓となって全ての水族館がつぶれればいい」といった辛らつな意見が寄せられている。

 現地ではいまだに報道されており、人々の注目度も高いニュースのようだ。人間の被害は最小限に抑えられたと言ってもいいが、動物に対する規制の議論は今後さらに熱を帯びていく可能性があるだろう。

関連記事

タグから探す


社会→

 

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

社会→

もっと見る→

注目タグ